昨日、ある患者さんに牛乳の負荷試験をやりました。気持ちよかったです(笑)。
この患者さんとの出会いは、生後7か月の時でした。ヨーグルトを食べて、アナフィラキシーを起こし、その後当院に通うようになりました。
長年負荷試験をやっていると、卵や小麦アレルギーは治りやすく、牛乳アレルギーは治りづらいという印象を持っています。
この患者さんに対しても、まずは負荷試験ということで、初診の1週間後には牛乳の負荷試験を行っています。
1mlで口周囲に発赤があり、消えたので続行しましたが、トータル10mlで機嫌が悪くなり、じんましんも広がってきました。この負荷試験結果を受けて、自宅で1mlくらいは摂っていくように説明しています。
2か月後に再度負荷試験を行いました。飲めた量はさして変わりませんでしたが、2、3mlは摂っていきましょうと話していました。
この患者さんは、アトピー性皮膚炎もあり、卵アレルギーも合併しており、卵の負荷試験をしたりして、治療しておりました。
それから10か月程して、連日少量の牛乳を飲んでいると言うことでしたので、牛乳の負荷試験を行いました。年齢は1歳7か月になっていました。
この時は、10mlを超えても何ともなく、40ml摂ったところで、今日はこの辺で終了としましょうと言っています。10mlと摂れなかったので、もう十分ですよね。
これ以上攻め込んだ負荷試験をやると、一度に20ml、30mlとか飲ませることになり、アナフィラキシーに至る可能性もあります。無茶をせず、立ち止まることも大切だと思っています。
そして昨日、また牛乳の負荷試験となったのですが、今度は200mlを目標に設定しています。それで、結果は200ml楽々クリアーしたのです。2歳前のことでした。
食物アレルギーは、低年齢で食べさせていくと治りやすい印象を持っています。卵や小麦は、結構治りやすいんじゃないかと思っています。牛乳は簡単ではないと思ってはいますが、こんな感じで治ってくれる人もいます。
今回のタイトルの◯◯に入るのは、「専門病院」という言葉を入れたいと思っています。
重症な食物アレルギー患者さんは、わざわざ遠く離れた専門病院へ通うのは大変だと思います。先月、神奈川県の専門病院で重篤な後遺症を残した牛乳アレルギーの患者さんがいることが明になりました。専門病院に行っても、治らない人はいるのでしょう。
「鉄は熱いうちに打て」ということわざがある通り、食物アレルギーも放置しては重症化する可能性があります。地域の開業医が、ある程度食物アレルギーの知識を持ち、早期に対応することで、治してしまうことはできるのだろうと思っています。
逆に、専門病院に行く前に手を打つことの大切さを教えてくれたケースだと思っています。


