4月に平日の2日間を休診にして、専門病院の見学に行ってきました。
アトピー性皮膚炎の治療と重症食物アレルギーの対応をスキルアップしたいと考えての作戦でした。
それから1か月半ほど経ちます。私の中では大きく変わったと思っています。目標が、アトピー性皮膚炎をあわよくば治したい、食物アレルギーも食べることで治したいと考えるようになりました。
そんなことできるのか?とお思いかもしれませんが、やるからには目標を高く持ち、診た患者さんは全員治すくらいの意気込みって結構大切だと思っています。
そう考えると、ふとガイドラインの存在が邪魔であることに気付きます。今日は、放言ですから、好き勝手に書こうと思っています。
最近、アトピー性皮膚炎を早期発見•早期治療すべきと書いていますが、実際にそう取り組んでいます。
私の場合は、食物アレルギーで困っている患者さんを大勢診ており、「経皮感作」を受けて、食物アレルギーが悪化するので、その「経皮感作」を抑えることを狙っています。
その結果、アトピー性皮膚炎は本当に発症まもない頃から治療することが可能となります。長年こじれきったアトピー性皮膚炎の治療をするよりは、「治す」という目標を持って取り組めているように感じています。
アトピー性皮膚炎のガイドラインには、「治す」という感じではなく、「日常生活を他の児と同じように過ごせるように努力する」というように書かれており、ちょっと旧いなと思っています。
また、食物アレルギーのガイドラインもそうです。卵や乳、小麦は比較的治りやすいアレルゲンで、ピーナッツやエビ、ソバなどは治りづらいアレルゲンとされます。しかし、卵、乳、小麦アレルギーの患者さんは意地でも治そうと思い、少しずつ食べさせることで治る方向に持っていけています。
ふと考えると、ピーナッツやエビなどのアレルゲンは、皆が怖がって食べさせていないだけで、本当に治りづらいのだろうかと思うようになりました。逆に、食べさせないから、治りづらくしているだけなのではないかと…。そう考えると、ガイドラインって何だろうと思えてきます。
また、「食物アレルギーの関与する乳児アトピー性皮膚炎」という病態があります。母が卵を食べて母乳を与えると、微量の卵が母乳に混じり、それを飲んだ赤ちゃんの湿疹が悪化するという病態です。
最近では、食物アレルギーは経皮感作で起こることが分かってきており、口から入るものはアレルギーを抑える方向に働くと考えられています。となると、先の病態はホントに存在するのでしょうか?。確かに母乳を飲むと、湿疹が悪化するようだとおっしゃる親御さんはいます。最近は湿疹をしっかり治療することが大切とされており、存在が曖昧な病態がガイドラインに堂々と載っていることは少々疑問です。
近頃、アレルギー専門医とされる医師の施す“医療”に驚いたことを書きました。一生懸命にやっていれば、私と同じ方向を向くはずなのに、診断や治療が理解できないのです。「絶対にオレが良くしてやる」という思いが足りないのでしょう。
昨年発刊のガイドラインでは若手を登用しています。もちろん、研究したり論文を書いたりと実績があるから選ばれている訳です。ただ、私よりも圧倒的に負荷試験を行っていない人も含まれるようで、理論も大事ですが、それ以上に実践も大切で、それは無視してはならないと考えています。「食物アレルギーを治してやる」という熱い思いを持った若手を登用すべきではないでしょうか?。
いろんなことを考えると、「ガイドライン、大丈夫かいな!?」と思ってしまうのです。


