昨日、食物アレルギーの講演に行ってきました。
私の地元は、今が桜が満開。ただ、昨日は気温が上がらず、やや寒かったです。午後は恒例の講演がありました。会場に向かう途中で、クルマの表示では外気温が5度。更に低下しています。
会場はある中学校だったのですが、圧倒されました。画像は、校庭の一部にうずたかく積まれた雪です。校舎と同じくらいの高さのように見えました。自宅の周りは全く雪はありませんが、あるところにはこんなにあるんですね。
さて、今年度もしばらくは講演の予定が入っています。それだけ園や学校でも食物アレルギー対策が徹底されつつあるということだろうと思います。
食物アレルギーは、ご存知のように東京調布市で起きた死亡事故のように、最悪亡くなってしまう怖い病気です。一方、食べてちょっと口の周りが赤くなり、様子を見たら消えてしまったなんてこともあります。
食物アレルギーの子に関わったことのある先生は、事態を重く受け止めるでしょうが、そういう経験がないと、特に重症なお子さんの場合は、軽くみてしまうこともあろうかと思います。
そういう人達に食物アレルギーを知ってもらい、今はこういう対策が必要なんだよと知っていただくにはどういう話の進め方をしたらよいのかと、いつも考えています。
それにしても、学校の先生方はタフですね。新学期が始まり、それまでは新学期の準備がお忙しかっただろうに、1日が終わった後で、私の話を1時間以上しっかりと聞いてくださるのだから!。
私の話の中に、正しく診断したい、そのために負荷試験を実施しているというところがあります。
アレルギー採血だけで、あれもこれも食べるなと言われることが多いでしょうが、実際に負荷試験をしてみると、結構食べられたりします。本当に除去して欲しいものを絞らないと、対策が甘くなったりして、誤食を誘発してしまうかもしれません。
ご家族はもちろん、園•学校の先生方の負担を軽くするためにもなくべく正しく診断するということにこだわるべきだし、必要時は専門医に紹介しなければなりません。
ところが、当院は相変わらずほとんど紹介がない状態が続いています。アレルギー関係の学会に参加する訳でもなく、採血をして「食べるな」というだけ。非専門医にしてみれば、採血してお金が入るし、数字が陽性のものを食べないように言うだけ。時間にして2、3分もあれば十分でしょう。
ですから、非専門医にとっては、“おいしい病気”なのかもしれません。敢えて言いますが、“おいしい”とは楽に儲かるという意味です。
こちらは、アレルギー採血だけでなく皮膚テストも駆使して、最終的にはリスクを背負って負荷試験を実施しています。非専門医のそれと比較すると、何十倍もの時間とリスクをかけて、正しい診断をしようと努力しています。
社会的にも食物アレルギーが注目されているにもかかわらず、新潟県で食物アレルギーの診療をできる医師が数名しかおらず、相変わらず左うちわで診療している非専門医が多いという現実を知っておいていただきたいと思っています。
園•学校の先生方は、必死に子ども達を守ろうとしているにもかかわらず、“医師”という名ばかりの、子どもを守ろうもしない輩がいるのは悲しい現実だと思っています。



