小児科 すこやかアレルギークリニック

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「食べない」と「食べられない」
2017年03月24日 更新

最近は、食物アレルギーの診断書の記載を求められることが多いです。

と同時に、「保護者VS園•学校側」という本来あってはならない構図もできているように感じています。

親御さんからすれば、「なるべく食べさせてあげたい」と思うのでしょうし、園•学校側からすれば、言い方は悪いですが、臭いものには蓋をしろ的な感じで、「なるべく食べさせたくない」という考えが見て取れます。

極端な例が、生卵を食べられないと卵全般を提供できないとするものですし、この前も書きましたが「家で半熟卵を食べさせなさい」とパワハラまがいのことをする園もあります。

さて、卵アレルギーがあり、当院で負荷試験をして卵1個分の卵料理を食べられることを確認している患者さんがいました。

ただし、これまでの経過から卵料理を食べたがらず、かえって避けているようなお子さんって時々見かけます。こういう患者さんは、卵アレルギーは卒業しているはずで、気持ちで食べられないケースです。

園側は、卵焼きやオムレツなどを“5回以上”食べていないと卵は解除にできないと主張しているようです。

この子は、卵チャーハンのように卵をさほど意識させない料理なら食べられそうです。であれば、卵1個分を使った卵チャーハンを5回食べられることを確認できれば、解除となるはずですが、「卵焼きやオムレツじゃないとダメだ」と強硬に主張しているようです。

ここまでくると、単なるだだっ子のようです。親御さんからすれば、卵の除去が継続となると、完全除去で他児とだいぶ異なる食事が提供されることになります。卵1個分は食べられることを確認している訳だし、そもそも食物アレルギーにはナイーブな今回のような問題がついてまわります。

つまり、食べられるんだけど、精神的に食べられないというものです。この「食べない」と「食べられない」の違いを知っていないと、やはりパワハラまがいの対応になってしまうことに気づいて欲しいと思っています。