小児科 すこやかアレルギークリニック

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手足が冷たい
2025年01月11日 更新

昨日、診療が終わったのが夜の8時近くでした。

お待たせしてすみませんでした。午後だけで140名ほどの受診があり、混雑し始めたところで、学校でアナフィラキシーを起こし、救急搬送されてきた患者さんがいました。その処置や対応をしていたところ、あっという間の60人待ち。

カルテに何十名もの診察待ちのリストが並ぶと焦りますが、手を抜く訳にもいかず、多少急ぎめで診察をしても8時近くまでかかってしまいました。医師一人で、限界を感じた瞬間でもあります。

では、救急車を断っていればよかったか?。最近受診をサボりがちでしたが、食物依存性運動誘発アナフィラキシーの診断で、当院で運動負荷までやっている患者さんでした。アナフィラキシーを起こした原因を解明しようとしたり、学校側との対応を話し合わないといけません。患者さん側から当院受診のご指名でしたし、結果的にも断らなくて良かったと考えています。

学校で給食を食べ、昼休みにバドミントンを相当激しくやったそうです。その後、じんましんと息苦しさを訴え、保健室を訪れたそうです。

今回の問題点の一つは、当院でエピペンを処方していましたが、昨年夏に有効期限が切れていました。親御さんがつい放置してしまったようです。養護教諭の先生は、それもご存知で、武器がないことを知っていました。アナフィラキシーと考え、救急車を呼んでくださいました。

学校側は適切に対応してくれたと思います。エピペンの有効期限が切れていなければ、打つこともやぶさかでなかったと思います。最近は、ちゃんと勉強している学校側も増えているようです。

そういう意味でも、エピペンの期限が切れていたのは、親御さんの認識の甘さに基づくもので、親御さんにも学校側に迷惑をかけたと言えるとハッキリ言いました。たまたま薬局に在庫があったので、明日以降の発症に備え、エピペンを再処方し、学校側にも持ち帰っていただきました。

今回の原因食品は、まだ特定できていません。2年前に運動後にアナフィラキシーを起こしており、牛乳かもしれないと考えていました。実は、牛乳を飲ませて運動負荷試験を当院で実施しています。結果は、陰性だったため、牛乳が原因であるとは特定できていないのです。

今回も、牛乳を飲んでおり、ご存知の方も多いと思いますが、原因として多い小麦や甲殻類は食べておらず、再び牛乳の可能性がクローズアップされてきます。精査をしたいところですが、まもなく高校受験ということで、暫定的ですが牛乳を除去していただくようお願いしました。学校側と親御さんも一緒に当院を受診されているので、話し合いはその場でできました。

また受験が終わったら、運動負荷試験の再検をやろうかとも話しています。受験の前はあまりあれこれはできません。

当院でも負荷試験でアナフィラキシーの経験がありますが、血圧が下がると末梢循環が悪くなり、手足が冷たくなることを経験していました。

昨日、患者さんが搬送されてきたとき、体の大半がじんましんで覆われており、診察時に手が冷たく、「血圧が低いのでは?」と思ってしまいましたが、血圧を測ると正常でした。本人は「寒かった」と言っていました。

今年の冬は気温が下がらなかったのですが、昨日辺りから寒くなってきました。アナフィラキシーの判断は、なかなか難しいなと感じました。息苦しいという訴えもありましたが、酸素の取り込みも悪くありませんでした。点滴と内服で治療し、ゆっくり軽快しています。

学校には血圧計はあるのでしょうか?。酸素の取り込みを測定する装置もないでしょうから、なかなか判断は難しく、小児アレルギー学会が提唱するアナフィラキシー時のエピペンの対応に基づき対応するしかないなと思いました。

今日も食物アレルギーの講演がありますが、今回の経験も踏まえて、食物アレルギーを知ってもらう活動を続けようと思っています。