先月、隣町から食物アレルギーの患者さんが受診されました。
食物アレルギーの診断書をちゃんと書いて欲しいと学校側からリクエストがあったようです。食物アレルギーは保育園、幼稚園、小学校でも正しく診断されていなければ、大迷惑です。
食物アレルギーがないのに「ある」となっている場合。例えば、卵アレルギーなら、卵を親御さんは先生方が総力をあげて必死になって除去します。しかし、本当はアレルギーはないので、“骨折り損のくたびれ儲け”ということになります。こんなに効率の悪いことはないのですが、医者がちゃんと診断しようとせず、専門医に紹介もせず、いい加減なことをやるから大迷惑をかけている訳です。
一方、その逆の場合。あるのに「ない」となっている場合。実際には、あるかないか曖昧にされている場合でしょうか?。
家でも食べておらず、園や学校で食べて、アレルギー症状を起こすなんてことはありますね。ですから、園や学校では、家でも食べていないようなものは出さない方がいいのです。
今回の患者さんは、卵と魚にアレルギーがあるということでした。卵は卵料理は除去しており、加工品は食べていました。魚は食べていない状況でした。多分、多くの医師は何にも考えていませんから、卵と魚の除去と言うんでしょうね。ホントに低レベル。
卵の加工品を食べている訳だから、「卵焼きを食べられるんじゃないか?」と考えるべきですし、魚もアレルギー検査で陽性なのは分かっています。「食べられる魚はないか?」と考えなければなりません。
専門医にとっては当たり前のことですが、食物負荷試験でシロクロつけようとなる訳です。医師として「無駄な除去はさせたくない」とか微塵も考えずに、親も食べさせていなんだから「ハイ、除去」なんて無責任なことをいう素人みたいな医者がいかに多いことか…。
先月初診されて、まず卵焼きで負荷試験をしました。食べられたので、卵の除去は不要のようです。昨日はサバの負荷試験をしました。
魚はどれもアレルギー検査が陽性で出ているので、食べられるかどうか、こちらからさぐりにいかないといけません。魚は何種類もあるため、どうやって食べさせようか悩みますよね?。
私がやっているのは、学校で出る魚をピックアップしてもらい、そのうちでアレルギー検査の数値が低い魚から負荷試験をやります。それがサバだったので、昨日はサバの負荷試験となりました。
以前のガイドラインには、魚は30gと書いてあったと思うのですが、今年出たガイドラインには50~100gと書かれています。50gで負荷をしました。
結果は、食べられました。良かったです。他の魚もこの勢いで負荷しかしていこうと思っています。
医師がここまで対応するのはほとんどないと思います。ただ、私は当たり前のことをやっているだけです。中には親御さんの方も除去に慣れてしまい、そういうものだと考えて、いい加減な除去を継続している人もいます。一生除去を続けるするおつもりでしょうか?。
医者がいい加減なのは重々承知していますが、親も面倒くさがらず、専門医のもとを受診するというアクションを起こして欲しいと思っています。


