ここ最近、10日休んだ夏期休暇のつけでずっと忙しい日々が続いていました。
ただ9月に入った頃は、まだ残暑が厳しかったのですが、今日の新潟の予想最高気温は21℃となっています。「何だ、この寒暖の差は?」って感じです。
最近、咳の患者さんが多く、この寒暖の差はぜんそく患者さんにとって、いいはずはありません。毎日、いかに咳を治め、安心して眠れるようにするか治療に励んでいます。
お子さんが強い咳で、夜に目覚めてしまうってことは、あることだと思います。辛い思いで、泣き出す子もいるでしょう。そうなると、「救急外来に連れていくべきか」どうかってことになり、家族みんなが睡眠障害ってことに陥ります。
そもそも、全国有数のアレルギー専門病院ではぜんそくをどう治療しているのかを知りたくて、福岡の専門病院の門を叩きました。食物アレルギーのことを主に書いていますが、ぜんそくも同等の責任感を持って治療しています。
ぜんそくで夜間眠れなかったと聞くと、「これは自分の責任だ。何とか症状を改善させたい。」と考えます。入院の可能性のある患者さんを、どれだけ入院を回避させてきたことか。自分の家族が具合い悪くなった時と同じくらいの真剣さで治療に当たっています。
ところで、医師に必要なものって何だと思いますか?。
皆さん、医師になるためには勉強ができて、頭が良くないといけないと考えていると思います。お子さんに医者になりたいか聞いてみたりすることもありますが、親御さんが「無理、無理!。うちの子は頭が悪いから」と即答されることもあります。
私自身、全然優秀でもなく、同業者に頭の回転の速い人、合理的に考える人など、「この人にはかなわないな」と思うことが多々あります。よくテレビのクイズ番組で東大VS京大とかやっていますが、もう頭の構造が違うんだろうなと思ったりします。
私なんて、東大や京大の医学部には逆立ちしても入れなかったので、頭のいい人には尊敬の念を抱いてしまいます。同じ医学部卒でも、私のような凡人とは差があると思っています。
私は現在、アレルギーにこだわって診療していますが、例えば「すこやか健康フェア」で講師としてきてくださった先生は、日本の第一人者が多いですが、東大、京大の先生はほとんどいません。もし、医療が頭の良さで仕切られるのだとしたら、東大卒の先生が牛耳る格好になっていてもおかしくないはずです。
医療の質は、頭の良さで決まる訳ではありません。だから、私だって、優秀な同業者の先生とも勝負できるのだろうと思っています。
私が考える、医療に最も大切なのは、正直さだと思っています。優秀な医師達でも、症状が改善していなくても平気で同じ薬を出し続けるし、効率を重視しているので“3分診療”を患者さんに押し付けてしまっています。
いかに自分を頼ってくれる患者さんの改善を願い、良心的に正直に医療を行うことが大切かと思っています。私は改善のない患者さんに同じ薬を出すなんてことは、していません。意地でも処方内容は変えています。私の責任において、症状を改善させることが至上命令だからです。
ぜんそくを“風邪”、アトピー性皮膚炎を“乳児湿疹”なんてとぼけたことを言う医者は少なくないですが、良心や正直さにおいて、二流、三流と言えると思っています。
私が中学生の頃だったと思いますが、冗談で缶詰のフタで指を切ったフリをしたのですが、それを見た姉がとても心配してくれたことがありました。あまりに心配してくれたので、本当に缶のフタで指を切ったことがありました。私の場合は、正直にバカがつくのでしょうね(汗)。
効率重視、経営重視の医者はかなり多く、呆れたことにウソまでついたりしています。初心を忘れてしまったのでしょう。私の場合、中学生の時のエピソードが示すように、バカ正直さでここまでやってきました。
アレルギーにこだわり、最新情報を学会で学び、それを診療に取り入れるようにしているつもりです。そこには頭の良さではなく、ウソのつけない正直さが、最も必要なんだと思っています。
私のような凡人でも何とか小児科医を続けていられるのは、ここなんだろうと思いますし、これなら負けないかなと思っています。


