小児科 すこやかアレルギークリニック

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ドクターシップ
2016年08月22日 更新

23日(火)から9月1日(木)まで休診となります。ご了承ください。

子ども達にとって、私が関われる夏休み最後の日曜だったということもあり、昨日は栃木へ。那須ハイランドパークへ行ってきました。立体迷路があり、国内最大級だということで行きたがっていたため、思い切って行くことにしました。楽しんでもらえたようで、旅行の準備もままならない中、多少無理をしてよかったと思っています。

さて、スポーツマンシップという言葉があります。

男子体操で内村選手を個人総合でおびやかしたウクライナの選手の対応も素晴らしかったですが、日本人で初めてメダルを獲得した競歩でも感動したことがありました。

荒井選手と接触し、4位でゴールしたカナダの選手がカナダ側の抗議で、一旦銅メダルが認められました。しかし、日本側の猛抗議で失格が取り消され、荒井選手の銅メダルが確定しました。

メダルを獲るかどうかは、選手として天と地ほどの差があると思うのですが、カナダの選手の大人のコメントが賞賛されています。「今回のことはレース後に、カナダの陸上競技連盟の判断で行われた。お互いぶつかることは競歩ではよくあること。競技の一部だと思ってます。 これ以上、スポーツ仲裁裁判所に上訴するつもりはありません」と、コメントしたそうです。

本人の意向で抗議したのかと思っていたのですが、そうではなかったのですね。本人はきっと荒井選手をリスペクトし、自分の実力が4位だと納得しているのでしょう。全力を尽くし正々堂々と戦い、結果を受け止めているのは、まさにスポーツマンシップだと思っています。

当院には、この夏も大勢の患者さんが市内だけでなく、市外からも受診されました。多くが他の小児科、皮膚科に通っていて、良くならないため、少しでもお子さんの症状を改善させたい一心で、当院を受診されています。

親御さんが症状が良くなっていないことを実感していますので、もちろんかかりつけ医もそれを把握しているはずです。にもかかわらず、医師から紹介がないということは由々しき問題だと思っています。医師も良くなっていないことは自覚しているはずだからです。

小児科医であれば、心雑音が聞かれれば循環器、けいれんが頻発すれば神経の専門医に紹介することが多いと思います。患者さんは、アレルギーならアレルギーの専門医へと思うかもしれませんが、普通はそういうことはないですね。

多くの小児科医は、心臓や神経などは「自分の手に負えない」ことを把握しているのでしょうが、アレルギーに関しては、それすら把握していないことが問題だと思っています。

確かに何でもかんでも専門医に紹介ばかりしていては、開業医であれば、医院の利益に影響が出ます。なるべく患者さんを自分の手元に置いておかないといけないことになります。

ハッキリ言って、アレルギーに関して、自分の力量を把握している小児科医は少ないと思っています。つまり、「ここまでは自分でやれて、それ以上はできない」という確固としたものがあればいいのですが、多くの医師がそれすら分かっていません。

スポーツマンシップのように、正々堂々と患者さんに向き合い、治療を試み、それでダメなら専門医へ紹介してくれればいいのですが、それがないのは、多くの小児科医がアレルギーを軽んじているからではないでしょうか?。

日本に医療制度は、無責任に治療した方が、医院の経営に有利ですので、責任を持って医療に取り組んだ方が損をすることになります。もしかすると、アレルギーが最も専門医に辿り着けない分野なのかもしれません。

「ドクターシップ」という言葉があるのかどうか知りませんが、医療の分野こそ、正々堂々とした内容が重視されるべきでしょう。端をみていると、自院を利益を優先し、患者さんのためではなく、自分を優先するような医療を実践している医師が目につきます。

医師は高い倫理観を持った上で、自分の力量を理解し、それを上回るケースでは良心的に対応する(専門医へ紹介する)ことが患者さんのためになるのですが、そうはなっていないのがほとんどです。

残念ながら、かかりつけ医の実力を過信しない、多少は医師を疑ってかかることが医療を受ける上で、重要なポイントでしょう。