小児科 すこやかアレルギークリニック

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私の仕事
2016年07月14日 更新

ようやくここ新潟も暑くなってきました。

診察中に子ども達の背中も日焼けあとがまぶしく、そんな時期なんだなと思わされます。

これは私の“こだわり”でもあるのですが、ぜんそくで診ている患者さんが急に悪くなった場合、その理由を追求するようにしています。

ゼーゼー言いやすく、ぜんそくの治療をしている患者さんが熱が出て、咳も悪化し、睡眠障害が見られた場合、だいたい悪化要因が潜んでいることが多いのです。

こういった場合、RSウィルスかヒトメタニューモウィルスにかかっていることが多いように思います。園に通っているお子さんだと、園でRSウィルスが流行っていないか聞くのですが、熱の子はいるけど、RSウィルスは聞いていないと言われたりします。

RSウィルスは冬から春にかけて流行ることが多いようですが、現在、夏でも見かけています。一部の園では「RSウィルスがいます」と言われることもありますが、流行がないと言われることもしばしばです。

診察した医師が、夏だからRSウィルスはいないだろうと思っているのか、1歳以上のお子さんにRSウィルスを調べると医院の損になるから調べないのか、どちらかだろうと思っています。

医者の配慮不足で、園で流行している感染症が見逃されているのならば、それは由々しきことだと思っています。残念ながら、医院の損得にシビアな医師は多く、疑っても調べなかったりします。それって患者さんに悪化原因を伝えることができないし、園にRSウィルスが流行しかけていることを伝達することもできません。

「そんなこと知ったこっちゃない」と思う医師も多いのが現実で、そういうのって嫌なんですよね。ということで、医院の損になろうが、日頃責任を持って診ているぜんそく患者さんが悪化した場合、RSウィルスを疑えば積極的に調べています。

RSウィルスが検出される患者さんも少なくなく、それが出なければヒトメタニューモウィルスを調べることもあります。これはRSウィルスに似た症状を来す感染症です。これも通常の診療では、調べると医院の損になるため、多くの医師が調べるのを敬遠しています。残念ながら、時折陽性で出ることがあります。

RSウィルスなり、ヒトメタニューモウィルスが出た場合、これらのウィルスには特効薬がないため、かなり悪化し得ることをお伝えしています。と同時に、園側にRSウィルスが出たことを伝えてもらっています。

園内でRSウィルスの患者さんがいても、かかりつけの医師が見逃していることもあり、園の先生が自分の園にRSウィルスが流行っていることを把握していないこともあるからです。また、園にRSウィルスがいるという感染症情報を聞いて初めてRSウィルスを調べる医師もいます。医師としては情けない限りですが、的確な診断の一助になればと思い、親御さんを通して園側にRSウィルスが検出されたことを伝えてもらっています。

風邪をひいてぜんそくが悪化することを経験している方はいらっしゃるでしょうが、RSウィルスやヒトメタニューモウィルスは別格です。より悪化し、呼吸困難、睡眠障害を来たします。

特効薬がなくて「調べても意味がない」という医師もいるようですが、「よく分かっていないな」と思います。「何故こんなに悪化しているのか」を知っておく必要があるし、それを知ってホッとされる親御さんは大勢います。

かかりつけの患者さんのために、悪化原因を調べるのも医師の仕事ですが、そうされていないことも多いので、それも私の仕事なのだろうと思っています。地域のために、正しい感染症情報を提供したいと思っています。

あまりこういう言い方はしたくないですが、正直に診療していると時間もかかり、お金もかかります。患者さんや地域のために、それは仕方のないことなのだろうと思っています。