先日、乳児健診の時のことです。
ある赤ちゃんにアトピー性皮膚炎があるのは分かっていました。治療もし始めていました。
その赤ちゃんが6ヶ月健診で受診されました。「小柄だな」と感じました。体重も6キロありません。
母子手帳の体重のグラフにプロットしてみると、枠外にはずれています。3ヶ月健診時の記録を見ると、立派に枠内でした。つまり、ここ数ヶ月で順調に体重が伸びていないことが判明しました。
心臓や腎臓に重い病気があると体重増加不良を来たしますが、時々あるのが栄養不足です。母乳の出が悪いのを気づかずにいることもあり、こういう場合はミルクを足してあげるという方法をとります。
心臓などに異常はなさそうで、まずはミルクを足して、定期的に体重測定をしていこうということになりました。
実は、先回の受診時にアトピー性皮膚炎があるため、食物アレルギーの存在を疑い、アレルギー検査を行っていました。その結果を説明する日でもありました。
結果を見て、「やばかった…」と正直思いました。
ミルクの値がクラス4だったのです。ミルクの値が高い場合、ミルクを飲ませるとアレルギー症状が出てしまいます。もちろん例外もありますし、クラス2ならまだしもクラス4は飲めば症状が出る確率は高いと思います。
そんな患者さんに「ミルクを足しましょう」なんて言ってしまっていたので、今考えてもヒヤヒヤしてしまいます。
これを読んでいて、「食物アレルギーがあるから体重が増えないのでは?」と思った方もいるかもしれません。それだと、当院のように食物アレルギーを多く診ている小児科に痩せた赤ちゃんが増えてしまうことになります。実際は、そうではありません。食べられるものを十分食べていれば、体重増加は問題ないと思います。
当院でも時々体重の増えが心配で、ミルクを足すという提案をしていますが、これはミルクアレルギーの患者さんには使えない手です。その辺を気をつけないといけないと、再認識しました。
とりあえず、やれやれです…。


