小児科 すこやかアレルギークリニック

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2016年03月22日 更新

土曜、100数十名の受診があり、その後、「気道過敏性試験」をやった話をしました。

当院では、時々やっている“こだわり”の検査なのですが、ぜんそく患者さんが治療を止めてもいいかどうかを判断する場合に行っています。

やっていることは、食物アレルギーの「負荷試験」と似ています。ぜんそく発作を起こしやすい吸入薬を薄いものから濃い濃度のものまで10種類用意し、薄いものから2分ずつ吸入します。

吸入後、肺機能検査を行います。途中で発作を起こしてしまえば、肺機能検査の数値がガクンと落ちます。発作を起こさずに終了できれば、「かなり発作を起こしにくい状況」であることが分かります。それをもってぜんそくの治療を終了する目安に使っているのです。

全国的にも開業医でこの検査をやっている医師は極めて少なく、一部のアレルギー専門病院でやっているくらいなのだろうと思います。なぜ、当院でやっているのか?。開業医でもできないことはなく、できることをできないと言いたくないからです。

個人的には、ぜんそく治療を止めるかどうかの判断に、気道過敏性試験を行うべきと考えています。何年も通院してくれた患者さんに対し、医学的根拠のある方法で治療を止めるかどうかを判断するのが誠意だと思っています。

ただ現実的には、多くの医師がそこまでこだわりもなく、知識もないため、多くのぜんそく患者さんがキチンとした根拠もなく治療されていたり、治療を中止されたりしているのが現状だと思っています。

こういう検査があることも知らずに、ぜんそくを診ている医師はとても多いと思うし、患者さんは知る由もありません。日本の医療は世界有数と思っている人は多いと思いますが、相当危ういものと私は思っています。一生懸命やっている医師はいますが、その一方で手を抜きたい放題の医療をやっている医師もいます。

いつも言っているように、手を抜き、一人当たりに時間をかけない方が利益が上がるからです。患者さんを騙すのは医師にとっては簡単なことです。患者さんを優先ではなく、まず自らの利益を優先している医師は大勢います。

こだわりを持った医師を増やすためにはどうしたらいいのでしょうか?。それが日本の医療の大きな課題だと思っています。