小児科 すこやかアレルギークリニック

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8年の変化
2015年09月16日 更新

今日は水曜で、午前中は診療があるはずですが、講演のため休診となります。ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほど、よろしくお願い致します。

うっかりしていましたが、当院はお陰さまをもちまして9月7日に丸8年を迎えました(汗)。ただ、無事に1年、1年を過ごすなんてことは考えておらず、攻めの医療を行っていきたいと考えております。

どういうことかと言いますと、医学は日々進歩していますので、医師が現状維持の診療を選択としたとすると、それは次第に時代遅れの医療になっていくことを意味します。

当院のこだわっているアレルギーは、8年前からすると相当様変わりしています。一番変化に乏しいと思われるぜんそくは、フルタイド、オノン、シングレアなどは当時からありましたが、治療法が整理されています。

アトピー性皮膚炎は、きっちりステロイド軟膏を使おうということになっており、経皮感作という概念が打ち出され、より一層ステロイドをためらうことなく使用することが推奨されています。ステロイド軟膏を大人の指の第一関節の長さ分出して、それを手のひら2枚分の面積に塗るというフィンガーチップユニットという方法が世界基準となってきています。

以前からすると、かなりアグレッシブなプロアクティブ療法が提唱され、私自身も以前よりはガッツリ塗ることを心掛けています。先ほども述べた食物アレルギーが経皮感作で起きているという裏付けが徐々になされてきており、皮膚症状を安定させることが重要であることが認識されてきています。それは食物アレルギーのためでもある訳です。

食物アレルギーはアナフィラキシーショックを起こすような患者さんが増加しており、そんな状況下で東京調布市での死亡事故もあり、いよいよ国が本格的に動き出しています。

最近の食物アレルギーの急増は、食べ物を除去し続けていることもその一端ではないかと言われ始め、食べて慣れさせる経口免疫療法に関する研究も進んでいます。

8年前はここまでの変化を予想だにしておらず、学会に参加することで、私もかろうじて時代の流れに追いついていこうと努力しているところです。8年間のアレルギーをとりまく環境の変化を思うにつけ、しがみついていないと振り落とされそうです。

当院は、“駆け込み寺”のような存在とも言え、他院から逃げてこられる患者さんが毎日のようにいます。お薬手帳などを見ると、8年でほどんと変わりのない治療をしている医師もおり、医療機関間での医療レベルの差は大きくなってきています。

患者さんにも、日々努力をしている医師をかかりつけにするよう、薦めていきたいと思っています。