小児科 すこやかアレルギークリニック

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誤食時の研修
2015年07月16日 更新

昨日も水曜の午後を有効活用してきました。

ちょっとだけ時間があったので、ペットショップに寄ってきて、その後、ある中学校に向かいました。かなり遠いのですが、私がエピペンを処方しているので、主治医としての責務だと思っています。

もう何百回も話しているので、似たような話になってしまいますが、マンネリ化しないようちょっとは変えています。

食物アレルギーの基礎知識のほか、誤食時の対応を話していますが、恐れていることは、誤食があったらすぐエピペンとならないようにと思っています。もちろん、重症であればそれは正解のなのですが、じんましん等の皮膚症状だけならエピペンの出番ではありません。これは内服薬で対応します。

あと、エピペンを打ったら「ハイ、終了」と思ってもらっても困ります。

頭に血液が回るようにし、弱ってきた心臓の負担も減らす「ショック体位」を取ることもとても重要です。また、やることをやって、患者を移動させようとし、ちょっと頭を起こしたら…というのも危険です。

誤食させないようにすることは重要ですが、人間はミスしてしまう動物ですし、学校でいきなり新規発症ということもあります。アレルギー発症時の対処法は身につけておく必要があります。

症状も軽いものから重いものまであります。軽ければ緊急性はないのですが、内服薬で落ち着かせるようにします。内服薬も処方されていないケースも多く、要注意でしょう。

医師が話さないと、エピペンの使い方に終始してしまう可能性があり、確かにいざという時の必要最小限のことを学ぶことは大切ですが、軽いケースは対応できないなってことになりかねません。

一通りお話しし、いつも質問を受けるのですが、いつも同じ質問が出ます。エピペンを持っていない児がアナフィラキシーに陥ったら、別の児のために預かっているエピペンを流用していいのか?というものです。

答は「ノー」です。起きた症状がアナフィラキシーか分からないので、基本は救急車を呼んで対応することになると思います。個人的には、子どもがアナフィラキシーショック状態になり、意識もない、呼吸困難が強いととなっていて、救急車もすぐには来ないという状況であれば、そういう状況に限っては他児のエピペンを流用してもいいのではないかと思っています。

あと、昨日ではないのですが、少し前にいい質問を受けました。食物アレルギーは皮膚に9割症状が出るので、分かりやすかったりするのですが、皮膚に出ないこともあります。皮膚>呼吸器>消化器という順ですが、個人的には強い腹痛のみで、皮膚も呼吸器症状もないというケースを経験しています。そういった質問でした。

これだと最初は私も戸惑ったのですが、学会の推奨するエピペンの適応では、我慢できない強い腹痛だけでもエピペンを使用してよいことになっています。ということで、この腹痛だけのケースも講演のスライドに追加しました。

来週は某市の保育園を2カ所まわります。しばらく講演が続きますが、頑張って乗り切ろうと思っています。