小児科 すこやかアレルギークリニック

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何度も何度も
2015年05月16日 更新

昨日は、夜間休日診療の日でした。

平日の通常の診療が終わって息つくヒマもなく、19時半から22時までが診療しないといけません。インフルエンザの流行もほぼ終わり、そんなに混雑はしないのですが、大人も含め診なければならないので、疲れます。

診察室にいると、いかにも小さなお子さんが痰がらみの咳をしている音が聞こえます。あの咳き込みからすると、ぜんそく発作なんだろうなと思っていました。

普段、食物アレルギーの話を中心に書いています。食物アレルギーは医師によって食べていい、いや食べるな、などと場合によっては180度変わったことを言うので、患者さんは混乱します。

では、他のアレルギー疾患であるぜんそくやアトピー性皮膚炎は医師の言うことが一致するかと言えば、そういう訳にもいきません。地元で診療していると、いろいろなことをいう医師がいるし、治療も様々です。私の恩師がガイドラインといって、全国の患者さんが病気をキチンと診断され、適切な治療を受けられるように、日本の第一人者おススメの「レシピ」を教えてくれるのに、どこ吹く風って感じの医師もいます。

どんなにゼーゼー言っても「風邪」という小児科医もおり、医師に良心やモラルを求めてはいけないのではないかとすら思ってしまいます。

昨日の患者さんは比較的最近ぜんそくと診断され、シングレアという薬を出されていました。でも、すぐに中止されていました。いろいろ話を聞いてみると、何度も何度も点滴をされていたそうです。

いつも疑問に思うのは、何度も何度も点滴をするようであれば、なぜ症状を落ち着かせて、点滴をしないように努力しないのかと思うのです。永年小児科医をやっていれば、点滴という痛い治療はしないようにするのが医師としての役目だと思っています。

点滴好きのところなので、経営に重きを置いているのかもしれません。背に腹はかえられないということなのでしょう。私は気だけは若いせいもあってか(汗)、小児科医として年々進化していたいという気持ちは持っているつもりです。

日々患者さんからいろんなことを学ばせて頂いており、その知識や技術を駆使し、特にアレルギーであれば、体質に基づくもので、症状が出ることが分かっている訳ですから、いかに症状を封じ込め、辛い思いをさせないようにしなければいけないのだろうと思っています。

ぜんそくは症状を起こさないよう、予防的治療が大切であり、それを「長期管理」と言っています。見渡すと、長期管理をやっている医師と、全くしておらず、点滴を繰り返す医師もいるし、中途半端に長期管理?をしている医師もいるようです。

敢えていいますが、点滴を繰り返している患者さんは、治療法が適切でない可能性がかなり高いと思っています。確かに、重症で症状をなかなか抑えきれない患者さんもいることは事実ですが、そういう患者さんは滅多にいません。

昨日の患者さんには、「長期管理」という治療法があるのだよと説明しました。一カ所にだけにかかっていては、適切なことをやられているのか,分からないでしょう。

専門医にかかっていれば、点滴など痛い処置もほとんどせず、苦しく眠れない夜を過ごすこともなくなっていき、ぜんそくのない子と同じような生活を送ることができます。

何度も何度も点滴を受けているお子さんは、医師を代えてみることをお薦めしたいと思っています。