小児科 すこやかアレルギークリニック

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昨日の続き
2014年02月25日 更新

昨日も診療していて、「負荷試験はお休みしてるんですよね?」と言われました。

いえいえ、ちゃんとやっています。ずっとインフルエンザ流行期に負荷試験を休止しているのが定着してしまっているようです。

今年はニーズがあり、遠路遥々受診される方もいらっしゃり、休止するタイミングを逃したという意味合いも正直あります(汗)。

先日も2人負荷試験をやりましたが、新潟市と長岡市からの受診でした。その日は長野市からの相談受診もあり、近々負荷試験になると思います。もはや地元のための医療というよりは、新潟県を越えて近隣の県の含めた医療になっているようです。

昨日、「かかりつけ」について触れました。本来、負荷試験はかかりつけ医がやるべきだと思っています。

内科だと細分化されており、心臓は循環器内科、呼吸器は呼吸器内科、神経は神経内科など症状により、専門医を尋ねることになるでしょうが、小児科医は子どもの病気のほとんどを診る必要があります。

多くの小児科医が、ある程度はアレルギーを診ています。かかりつけのお子さんがぜんそくやアトピー性皮膚炎があれば診ることになりますが、特にアトピーは苦手な医師が多く、患者さんからすれば皮膚科という“逃げ道”がありますので、皮膚科に通うことも多いようです。ただし、私から見れば、アトピーが苦手な皮膚科医も少なくないようです。

ぜんそくは、“逃げ道”がないので小児科で診ることになるでしょうが、診断すらできない医師もいます。昨日もS県から転居されてきた患者さんが当院を受診されましたが、明らかなぜんそくを診断されていませんでした。

診断すらできないのに、分かりそうな医師に紹介もされていませんでした。一部には、かかりつけ医としての責任を全うしていない医師もいるのは確かでしょう。ですから、お子さんを守るためにも、かかりつけ医の実力を知っておく必要があると考えます。

先日、他院がかかりつけの患者さんが食物アレルギーの相談に来られました。多分、どこかで負荷試験の話を聞いて受診されたようです。

その医院はアレルギー科を標榜しているのですが、ガイドラインとかけ離れた指導、つまり数字だけで食べるなと指導されていました。この時点で、かかりつけ医としての責任は果たしていないと私は思います。

地元の食物アレルギーの医療レベルはかなり低いので、ガイドラインに沿った今のやり方を時間を掛けて説明しました。適正な医療を受ける権利が患者さんにはあるのですが、かかりつけ医の実力次第で、どうにでもなります。

親御さんは私に対し、負荷試験だけやってくれということでした。これってどうでしょうか?。

かかりつけ医を信用しているのなら、かかりつけ医で負荷試験の存在を教えてもらい、負荷試験をすべきだと思うのです。実際のところは、除去一辺倒で負荷試験という検査の存在すら教えてもらっていませんでした。言い方は悪いですが、こういうことって患者を裏切っていると思っています。

負荷試験ができないのなら、できる医師に紹介するのが筋ですし、それがかかりつけ医の役割だと思っています。それだけかかりつけ医を信用しているのなら、まずかかりつけ医に相談すべきでしょう。それができないのなら、本当にかかりつけ医と言えるのでしょうか?。私は自分の患者さんの対応に困ると、その道の専門家を受診するよう筋道をつけてあげているつもりです。

そういうプロセスを踏まずに、当院を受診されたようです。かかりつけ医は当院を受診したことすら把握していないのです。これでは地元の食物アレルギーのレベルが上がっていないことになります。

また、多くの小児科医が、怖くて食べられない患者さんに「自宅で少しずつ食べさせなさい」なんてことを平気で言っています。かかりつけ医なら、患者さんを危険な目に遭わせてはいけないはずにもかかわらずです。

かかりつけ医なら、食事という生活に密着した部分はキチンと把握しておく必要があるはずです。今後はかかりつけ医に相談しつつ、紹介状を書いてもらってから当院を受診するようお願いしようと思っています。

患者側も、体調を崩した時に薬だけもらえればそれでいいという医療のコンビニ化は、私は避けなければならないと思っています。そういう患者さんは意外と少なくないと感じていますが、淋しい限りです。もっと信頼関係の上に医療は成り立つべきでしょう。

私がアレルギーに力を入れているせいもありますが、残念ながら、ありふれた食物アレルギーという病気に対し、かかりつけ医の責務を果たしている小児科医は少ないと思っています。