小児科 すこやかアレルギークリニック

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いろいろな意見
2013年08月01日 更新

人を擁護というかかばう時に「いろいろな意見がある」、「人それぞれだからねー」と言うことがあると思います。

これは医師の世界でも一緒だと思います。足を引っ張らないようにという“大人の配慮”なのかもしれません。

昨日も新発田市に講演に行ってきましたが、大勢の参加者がありました。有り難かったです。

園や学校の先生は教育のプロですから、本来医学的なことは仕事ではないのでしょうが、感染症のことはある程度知っておかないと、園や学校で感染症が蔓延してしまいます。

更には、調布市での食物アレルギーの死亡事故を受け、ここ最近の食物アレルギーへの関心はもの凄いものがあります。もちろん感染症でも重篤化すれば死亡することもあります。しかし、誤食といった園・学校側のケアレスミスで死に至ってしまうとなると、食物アレルギーについて学ばざるを得ないという状況なのでしょう。

私は福岡の専門病院で研修を終えて帰ってきて、新潟のアレルギー医療のレベルに愕然とします。私の学んできた知識や経験を多くの人に知って欲しいと考え、当時務めていた病院で「アレルギー研修会」を行なってきました。10年以上前のことです。

当時も養護の先生など参加者はそれなりにいたのですが、今は時代が代わり、食物アレルギーが“必修科目”のようになっています。状況によってはですが、園や学校の先生達がエピペンを使用することを国が推奨しています。いや、何もせず大ごとになれば責任を追及されかねないと言ってもいいでしょう。

子ども達の命に関わり、自分たちの身も守らなければなりません。ある意味、切羽詰まっている状況と言えると思っています。ですから、私の話は1時間半ノンストップでしゃべりまくることが多いのですが、多くの参加者の方々が最初から最後まで、時折うなずきながら熱心に聞いて下さるのです。

敢えて言いますが、私の講演は食物アレルギーが専門でない医師をかばうようなことはしません。アレルギー検査だけで食べられる・食べられないの判断をし、昨日のようにアナフィラキシーショックまで起こしているのに原因検索も曖昧で、ドクターハラスメントまがいの言葉を発し、是非とも必要なエピペンすら処方していない患者さんに「いろいろな考えがある」、「人それぞれだから」などと悠長なことは言っていられないのです。

同業者には嫌われる行為ですが、私が曖昧なことを言っていては、聞く側には上手く伝わらないと思っています。

食物アレルギーの診療には食物負荷試験が欠かせないのに、多くの医師がやっていないこと、数字だけで判断され、過剰な除去になっていることもあること、アナフィラキシーのリスクがあるのにエピペン等誤食時の対策が取られていないことなどなど、知っておいて頂きたいことが山ほどあります。

アレルギー専門医の決め台詞ですが、「専門医にかかって欲しい」という医師も少なくないと思います。専門でない医師は、専門医に紹介状を書いてくれることは稀なので、患者さんの方から動かないと埒があかないケースが往々にしてあるのです。

“大人の配慮”に欠ける私ですが(笑)、これからも講演依頼が続きます。患者さんや園•学校関係者の方々のニーズにお応えするべく、食物アレルギーに関する「真実」を伝えていきたいと思っています。