小児科 すこやかアレルギークリニック

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2013年06月07日 更新

一昨日、長岡市で食物アレルギーの講演のハシゴをしてきました。

2件目となると開始は18時からでした。職員の方も1日の仕事が終わった後で、食物アレルギーの話を聞くのも大変だと思います。

会場に到着し、まもなく講演が始まりました。私もスイッチが入ると、「なくべく正しく情報を伝えたい」としか考えられなくなります。

会場には、食物アレルギーのお子さんを持つ保護者2名も同席されていました。園の先生が声を掛けて下さったのでしょう。私としては、とても有り難いことです。今回はその園でエピペンを処方されたお子さんがおり、園職員がエピペンの打ち方、打つタイミングなどなどを知るというのが本来の目的でした。

でも、食物アレルギーで困っている方にも聞いて欲しいと願っており、一石二鳥という感じです(笑)。

いつも通り、話を進めていき、1時間以上話しまくりました。その後エピペンの取り扱いを説明し、実際に練習用のキットを使ってもらい、「意外と簡単」、「これならできそう」と思って頂けたらシメたものです。

最後に質問を受け付けましたが、2人の保護者のうちの1人のお母さんが質問をされました。

いつものパターンなら「食物負荷試験」の存在が封印されています。この患者さんの場合は、予想通りでした。結局、かかりつけ医から「自宅で少しずつ食べさせる」よう指導を受けていたようです。

こういう場合は、医師からの言いつけを守り、食べさせないケースと、食べさせたい一心で、結構チャレンジを繰り返すケースがあるように感じています。質問されたお母さんは、後者の方でした。「食物負荷試験」の広まっていない地域では、やはりこうなってしまいます。

講演が終わった後、もう1人の親御さんから質問を受けました。この方がエピペンを処方されており、より重症のようです。卵、牛乳、小麦のいずれもが完全除去となっていました。

この患者さんの場合、先ほどとは異なり、かかりつけ医から「食物負荷試験」の話も出たそうです。ただし、どういう訳か紹介するなら関東の病院と言われたそうです。

何故そんなことを言うのか?、負荷試験は当院でも新潟市民病院でもやっています。患者さんにしてみたら、上越市か新潟市まで行けば負荷試験を受けられるのです。新潟県内の患者さんは、なるべく新潟県の小児科医が守るべきだと思っています。

確かに、アレルギー検査の数値が除去しているものの3つのうち2つがクラス6でした。ただ私の力を入れている加工品を使った負荷試験を行なえば、「完全除去」から解放されるかもしれません。

小麦の場合、クラス6であっても全体の4分の1の患者さんが、うどんなどを十分量食べられ、除去の必要がないとされます。先ほど述べたように、加工品を食べさせる努力をしているので、クラス6であっても完全に除去し続ける必要はあるのかと思っています。私の悪い“クセ”で、クラス6であっても何らかの加工品は食べさせられるのではと勝手に思っています。

講演を二つ終わった後だったので、身体は疲れていましたが、夢中で相談に乗っていました。

最終的には、私のやっていることを理解して下さり、ある程度は信頼してくださったようです。新潟の患者さんは新潟県内で守ることになりそうです。