小児科 すこやかアレルギークリニック

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2012年08月31日 更新

日本小児アレルギー学会の講演の準備をしなければならないのに、なかなか準備が進みません(大汗)。

いま何をやっているかと言えば、週末に某市でアレルギーの講演の準備にかかりっきりです。

今年の2月に、この市の園長会からアレルギーの講演の依頼があり、お話ししてきました。有り難いことに、「是非とも職員に聞いてもらいたい」となったようで、今回の講演会となりました。

ちょっとビックリしたのが、講演時間が2時間半ポンと与えられたこと。普通は1時間から1時間半です。だいたい聞く側からすれば、1時間半が限界でしょう。

ただ、2時間半には狙いがあります。今回の講演は、食物アレルギーだけでなく、「乳幼児のアレルギーについて」というのがお題だからです。つまり、ぜんそくやアトピー性皮膚炎についても時間を掛けて話すことができるのです。

最近、アレルギーで困っている年長児の受診が多いです。この前の患者さんは、8月1日に長岡市で開催された中越地区の養護教諭の先生にアレルギーの話をさせて頂いたのですが、その会合に参加された方の勧めで、当院を受診されたそうです。ちなみに、中越の方ではなく、上越の方でした。

アレルギーの体質が強いとぜんそくが出たり、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などを合併しやすい傾向にあります。こうなると小児科と皮膚科に同時並行で通院したりすることになります。

これまでずっと某小児科と某皮膚科に通われていました。親御さんは、お子さんのために良い医療を求めるもの。期待の表れでしょうが、いずれも地元では患者の多く通う、名の通った医院さんです。

もちろん、それぞれの医師の実力を“信頼”して通院していた訳ですが、驚きです。小児科ではぜんそく、皮膚科ではアトピー性皮膚炎が見逃されていたのです。真面目に診療していれば、見逃すはずはないような典型的な症状であってもです。

いずれも多くの患者さんが通い、診察時間はあっという間に終わってしまうようです。症状が良くなっていなくても、いつも同じ薬が出ています。小児科は、いわゆる風邪薬が出ています。風邪ではないので、風邪薬が効くはずもありません。またアトピー性皮膚炎を診断できない皮膚科は、致命的としか言いようがありません。しかも、この皮膚科は、病気が違っても、どの患者さんにも全く同じ薬を出しています。ボアラというステロイドと、保湿剤、抗生剤がミックスになった軟膏です。

別の患者さんですが、これもアトピーなのにアトピーが見逃されており、それにも先の3種類混合された軟膏が出ていました。ある日、水イボの相談に行ったら、同じ薬を塗るように言われたそうです。そこで親御さんはピンときて、「医者を代えよう」と思ったそうです。そもそも、水イボにステロイドを塗るという治療自体が存在しないと思います。患者さんを小馬鹿にしたような処方と言わざるを得ません。

上越は、いろいろな医療機関がありますが、それぞれがとてもユニークな処方がされており、多くがガイドラインなどに記された標準治療からかけ離れています。ぜんそくをマイコプラズマと言って、「3日点滴しないと治らない」と言われたりします。経営に傾いたり、自分の都合を押し付けるような、我流の“医療”が目につきます。

有名な小児科、皮膚科とは言え、おかしいと思ったら、早めに医者を代えることも考えないといけないと思っています。私はそうならないように心掛けているつもりですが、開業医は、自分を気に入った患者さんしか通わないため、おかしなことをやっていても誰も気付きません。先の医院さんも、開業当初は「良い医療をしたい」と意気込んでいたと思うのですが、今は相当ズレた“医療”になっていると言わざるを得ません。是非ともたまには診療を休んで、学会で最新の治療を学んで頂きたいと思っています。

話が逸れましたが、今度行く市からも患者さんは受診されますが、先の医院さん達の処方よりはまだマシですが、適切に診断されておらず、当然のことながら治療も過小になっているケースが目につきます。

先ほど述べた通り、医師の中には、正しい知識を持とうという意欲を感じられない場合もあり、それがおかしな治療につながっています。結局、上越だったり、この市だったりアレルギーの患者さんは多いため、患者さんを救うためには、親御さんや園関係者に正しい知識を持って頂くことです。今回はそういう機会を与えられたと捉えており、相当力が入っています。

食物アレルギーは1時間半弱話すつもりですが、残りの1時間で、アトピー性皮膚炎とぜんそくの話をしたいと思います。多くの医療機関が誤診をしており、もっと良い治療があるにもかかわらず、それを受けられない患者さんは大勢います。

ダメな医療機関の見極め方も話さざるを得ないでしょう。どの医院さんも、真面目に取り組んでくれていたなら、こんな情けない話をする必要はないのですが、患者さんを守るためには欠かせないのです。

あれもこれもと欲張ってスライド作りをしていたら、136枚になってしまいました。多くなり過ぎて削っても、これくらいのボリュームです。最初は時間は足りるだろうと思っていましたが、足りなくなりそうです(涙)。

いずれにしても主要アレルギー疾患の正しい知識と、医者の見極め方を知って頂ければ、患者さんはこの辺ではなかなか出会えない「正しい医療」に出会えると信じています。