九州に来ています。
今回の会合は、私の勉強に行っていた福岡の病院の卒業生!?というか、関係者の集まる勉強会でした。
ほとんどがアレルギー専門医であり、多くが私より年上の先生ですので、長年小児アレルギーの診療に携わっている先生ばかりです。要は、相当ハイレベルな専門医集団と言えるでしょう。
昨年10月にガイドラインが改訂されたばかりですが、7日は小児ぜんそくの、8日は食物アレルギーのガイドラインについて、その変更点を中心とした解説を、その作成にかかわった日本の第一人者の先生に解説して頂くというものでした。
ほぼ全員がガイドラインの内容を把握していますので、変更点を教えて頂くだけで、ガイドラインの全容を理解できることになります。そう言う意味では、ありがたい機会を与えて頂いたことになります。
これまでぜんそくや食物アレルギーにこだわって診療されてきた日本の第一人者の先生方が、意見をすりあわせてガイドラインを作り上げるのですが、項目によっては意見の分かれるところもあれば、すんなり一致してしまうところもあるそうです。いろんなエピソードを交えてお話し頂くと、「そうなんだ」という感じで勉強になります。
ガイドラインも“完璧”なものではないため、だからこそ3年程に1回の割合で改訂されています。アレルギーという病気は、特に十人十色というようなところもあり、それをガイドラインにするということは困難を極めることが予想できます。その上で敢えて作成されるものですから、医学的根拠が十分かと言われれば、必ずしもそうではない部分もあります。それは事実でしょう。例えば、ぜんそく発作時の吸入の回数や間隔はアバウトなところもあると言えます。ただ、それは一応の目安とも言えるし、それで日常診療では問題はないことがほとんどなのです。
それよりは、「アレルギー科」を標榜しているけれど、ガイドラインを使っていないとしか思えない治療をしている医師がいることの方を問題視すべきでしょう。また、最近は重症ではないのに、重症の治療を選択されている患者さんもいます。過剰の治療をしていると、症状は落ち着くので医師が過剰な治療をしていることに気づかないのです。
ガイドラインを巡る環境は、さまざまな要因を含んでいると言えるでしょう。ガイドラインの内容は、私のレベルでは特に不都合な点が多いとは言えず、その通りに診断や治療を行えば、多くの患者さんの症状が落ち着くため、私はこれからもこのガイドラインをメインに据えた診療を行って行きたいと思っています。


