秋にさしかかってきました。
秋といえば、ぜんそくが悪化しやすい季節です。実は8月後半からぜんそくの調子を崩しているお子さんが徐々に増えています。
当院にかかっているお子さんは、「秋でぜんそくの調子が悪くなっているんだ。薬をもらいに行こう。」と迅速に対応して下さいます。当院にかかっていない患者さんで、通院しても良くならない患者さんは、ウワサを聞きつけて新患として当院を受診して下さるようです。
お決まりのパターンで、“風邪”とか“マイコプラズマ”と言われています。親御さんはその時には納得されているようです。しかし、通院しても良くならないと、診断を疑って、医院を替えようと思われるようです。
問題なのは、もっと医師が「興味を持つこと」だと思います。自分を信頼して通ってくれている訳ですから、風邪やマイコプラズマの治療をして良くならなければ、「診断が間違っているのかも?」と疑わなければならないのですが、方針を全く変えようとしない医師もいます。「なぜ良くならないのか?」と興味を持てば、経過は変わってくるはずです。
日々、市内や市外からアレルギーで困っている患者さんが受診され、持てる知識を駆使して、速やかに症状を軽快させるよう努力しているつもりです。しかし、対応が簡単でないこともあります。アレルギーについて分からないこともまだまだ多く、知りたいことも沢山あります。勉強が足りないと思いますし、興味は尽きません。
そんな状況ではありますが、別のことに興味を持ってしまいました。アメリカの予防接種のことです。
この前も書きましたが、新潟大学の教授が感染症専門の先生に代わり、先日、新潟市で日米の予防接種の違いについて講演をされました。その中で、6種類同時、8種類同時接種なんて話が出ました。
日本はヒブと肺炎球菌ワクチンの2種類同時接種でさえもモメているのに、6種類や8種類とは恐れ入りました。確かに日本の予防接種システムは世界に遅れをとっているということは聞いてはいましたが、恥ずかしながらどういうことなのかよく分かっていませんでした。ここは日本なので、日本のシステムだけ分かっていれば困らなかったのです(汗)。
ちなみに、6種類もどこに打つのだろうと疑問に思われた方もいると思います。両腕と両ももになります。「そんなところに打っちゃうの?」って思ってしまいました。
ネットで調べてみると、日米の違いが大きいことが分かってきました。
1.複数の同時接種が行なわれている
2.必要なワクチンを受けていないと小学校に入学できない
3.B型肝炎ワクチンが全員に行なわれている
4.定期接種のワクチンが多い(水痘、おたふく風邪、ヒブ、肺炎球菌)
5.日本脳炎ワクチン、BCGがない
1ヶ月から6ヶ月にかけてビッシリと接種のスケジュールが組まれていますが、母体からの免疫が切れる6ヶ月頃までに最低限の免疫をつけておきたいというのが根拠のようです。そのためにも同時接種は欠かせないようです。
アメリカのシステムがすべて正しいので、即導入すべきということではないのでしょうが、合理的で、あれだけの訴訟社会で堂々と行なわれているシステムではありますので、参考にはなると思います。
また時々触れようと思っていますが、興味を持って調べる、興味を持って患者さんと接することは大切なんだと思いました。


