小児科 すこやかアレルギークリニック

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スペシャルゲスト
2010年06月29日 更新

26日に浜松の川田先生のクリニックで、子どものアレルギーについての話をしてきました。

事前に神奈川からスペシャルゲストがあると聞いていました。NPO法人「アレルギーを考える母の会」の代表の方がいらっしゃるということでした。

アレルギーは頻度も多く、最重症の患者さんの場合は生死に関わることもあり、生活もかなりの制限を受けることがあります。先日の当院を取材にきてくれた地元のテレビ局も、患者さん家族も同時に取材し、「いかに日々困っているか」という患者さんの声も放映されていました。

私の講演に先立ち、川田先生から紹介を受け、挨拶をされていましたが、この代表の方も、お子さんが重症アレルギーで、かなりご苦労されたそうです。最終的にはアレルギーの第一人者の先生に巡り会い、症状が劇的に改善され、日常生活の困難はかなり取り除かれたようです。それをきっかけに、アレルギーで困っている患者さん達が適正な医療を受けられるようにと積極的に活動を行っておられます。

実は、私も昨年12月に初めてお会いさせて頂いていました。学会などでも患者の視点から「アレルギー医療を充実させたい」という啓発活動を行っており、積極的に発表をされていたのを存じ上げていたからです。アレルギーに関しては、小児科医顔負けの知識を持たれています。

昨年12月に福岡市で小児アレルギー学会が開催され、私も参加してきましたが、帰りの福岡空港でお見かけしましたので、「新潟で開業している小児科の田中です」と声を掛けさせて頂きました。そうしたら「存じています」という意外な対応をビックリしました。

いつも言っている通り、新潟県は食物アレルギーの医療レベルは低いのです。その点もご存知で、私の恩師も含めた何人かの先生が「新潟にも田中という食物アレルギーに取り組んでいる小児科医がいる」と言ってくださっていたようで、ですから私のことを認識していて下さったという訳です。「アレルギーを考える母の会」さんでは、日本の主立ったアレルギーの第一人者の先生方の協力を得ながら、全国各地でかなりアクティブに啓発活動を行っておられるので、私のような田舎の開業医を認識して下さるのは光栄なことだと思っています。

川田先生とは、川田先生が神奈川のアレルギーの専門施設で研修されている時に知り合ったそうです。今回の訪問の目的は、私や川田先生のようにアレルギー専門施設で学んだ小児科医が、開業医という立場で院内勉強会を開催し、患者さん達にアレルギーに関する啓発活動を行っている様子を見たいということだったようです。

多分、代表の方のお子さんも最初は開業医に診てもらっていたと思うのです。重症ですから普通の医師には手に負えず、巡り巡って最終的に経験豊富なアレルギー専門医に到達したのだと思います。医師により知識や技術の差が大きいことは、誰よりもご存知だと思うのです。そういう経験をすると誰もが思うことでしょうが、「最初からその先生に診てもらっていたら、速やかに症状を軽くすることができたのに」ということでしょう。

私自身も、診療していて親御さんに病気のことを説明すると「もっと早く受診すれば良かった」と何十回ともなく言われています。中には涙を流す方も少なくありません。アレルギーは、的確に診断され、その重症度に合った治療法を選び、症状を軽快させて、安定させるのが最大のポイントです。敢えて言わせて頂きますが、診断も治療も適切でない“我流”な医療が、専門でない医師よってしばしば行われているのは事実と言わざるを得ません。

私も当院で院内勉強会を繰り返し行っていますが、もちろん親御さんが的確な知識を持って症状を安定させる術を学んで頂くのが目的です。と同時に、専門医にかからなければ、適切な医療を受けられないことが往々にしてあるということも理解して頂ければと思っています。

日々、この場でアレルギーについて書いていることや院内勉強会、県内での講演活動、学会での発表はアレルギーで困っている患者さんへのメッセージでもあり、私の生き甲斐でもある訳です。今回、当院の取り組みも代表の方にご理解頂きました。当院のような田舎の開業医であっても、やれることは沢山あるし、新潟での活動に期待して頂いているようですから、私も更に頑張らなくてはならないと強く思っています。