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ネット社会
2010年06月11日 更新

先日、調剤薬局の方と話をしてビックリしました。

今週火曜にBSN(地元のテレビ局)で放映された映像がインターネットのYou Tubeに載せられているというのです。

食物アレルギーで困っているお子さんがとても多く、医師の対応が専門医と非専門医の間で大きく異なり、新潟県ではほとんどの患者さんがアレルギー検査の数値だけで食べる、食べられないの判断がなされています。結果として、食べてもいいのに食べていない、つまり無駄な除去を強いられている患者さんが圧倒的に多いのです。そんな中、当院の地道な、しかし専門的な「食物負荷試験」の様子を取材に来て頂き、本当に嬉しく思います。

外来で「テレビを見たよ」って言われることも今のところ、まずないので「あまり見てもらえなかったのかな」と思っています。今はネット社会ですので、You Tubeなどインターネット上で動画が見られます。最初は、放映の様子の動画を当院のホームページにリンクして見られるようにしようかと思っていました。しかし、著作権や肖像権の問題もあり、放送局はもちろん、映像内に出てくる全ての人間に許可を得なければならないのがルールだそうです。当院のような小さな医院にテレビ取材が入るなんて二度とないことかもしれず惜しい気もしますが、個人的にはルール違反になるだろうと考えて、断念していました。

それが、既にYou Tubeに出ていると言うのです。本当にビックリしました。家でチェックしてみると、確かに出ています。食物アレルギーで困っている患者さんが「食物負荷試験」を知って欲しいとネット上にアップしたのでしょうか?。今はネット社会なので、こんなこともあるのだと思いました。載せた方の意図があることでしょうし、静観しようと思っています。

田舎の方では、“テレビに出ている先生”とステータスになるのかもしれません。しかし、テレビに出ているからと言って、おかしな医療をしている医師もいるように思います。“商売”に使うというようなレベルの低いことはしたくはありません。

ネットと言うと、最近は各医療機関の口コミ情報なんかも出ているようです。正直、気にならないはずはありません。ただ、当院はアレルギーの患者さんが市内はもちろん、市外からも多いのです。既に近くの小児科や皮膚科にかかっていて、良くならないということで当院を受診されています。既に医療に不信感を持っておられるケースも少なくありません。しかも、何十キロも離れたところから来てくださっているのに、「3分診療」をしたら患者さんは拠り所をなくしてしまいます。既にアレルギーの“駆け込み寺”になっている感もありますが、それは私の望むところでもあります。

いまだに新患で、適切な医療を行われてこなかった患者さんには、必要なら20~30分話すこともあります。口コミ情報では、待ち時間という観点では、当院は“最低レベル”になってしまいます。しかし、アレルギーは親御さんも病気についてよく知る必要があるし、“第二の主治医”であるべきです。悪化時の対処法を知っておくことも必要です。前医が本来説明すべき部分を当院で説明しているのであって、あまり待ち時間で評価されては困ってしまいます。

口コミの各医院さんへのコメントを見ると、「優しい感じの先生だった」とか「紙に書いて説明してもらった」などと書かれています。本来、医療機関を受診する目的は、病気の症状を改善させてもらうことでしょう。にもかかわらず、「症状が改善した」かどうかが触れられていないのは、どういう評価基準なんだろう?と思ってしまいます。ぜんそくを“風邪”や“マイコプラズマ”、アトピー性皮膚炎を“乳児湿疹”と診断したり、アレルギー検査だけで食品の除去の判断をしていても評価が上がってしまうのは、新潟の小児医療がもっと成熟しないといけないことを表しているのだろうと思っています。

ネット上の私の知らないところで、きっといろんな“評価”がなされているのだろうと思います。でもその一方で、私自身もアレルギーで困っている子ども達のために、なるべく正しい情報をと考え、情報発信をしているつもりです。

いまだにアトピー性皮膚炎におけるステロイド軟膏について誤った情報が流されています。アレルギー検査で、アレルギーの原因が分かるとも書いてある場合もあります。いかにもというように書いてあると、信じてしまうかもしれません。ネット上の情報は誰も監修をしていないので、読み手が情報を取捨選択する努力が必要なのだと思います。

少なくとも、子どものアレルギーはそれなりに心得はあるつもりですので、これからも新潟県のアレルギーレベルの向上のためにも、正しい情報を発信していきたいと考えています。