小児科 すこやかアレルギークリニック

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“身近”
2010年06月05日 更新

5月23日に長岡市で、多分新潟県内で初の食物アレルギーに関するシンポジウムがありました。

食物アレルギーは乳幼児に多い病気とされ、頻度は5~10%と言われています。そんなにも多い病気にもかかわらず、専門的医療がほとんど行われておらず、その結果、患者さんや園•学校関係者はアレルギー検査を崇拝する状況に陥っています。

すべての小児科医が最近の食物アレルギーの対応法を勉強をして、自分の診ている患者さんに「食物負荷試験」のことを説明し、「食物負荷試験」をやってくれたり、もしくは「食物負荷試験」のできる施設に紹介してくれれば、患者さんは救われます。当院には県内広くから患者さんが受診されますが、紹介なんてまずありません。患者さんがご自分で調べて、当院をご指名で受診してくださっています。これって、ものすごくエネルギーのいることだと思っています。結果として、旧態依然とした食物アレルギーの対応がはびこっているのです。

本当なら医学のプロである医師が、新しく正しい知識を持って食物アレルギーの患者さんに当たってくれればいいのですが、現実は難しいようです。となると、食物アレルギーで困っている患者さんや園•学校関係者の皆さんが正しい知識を持つ機会が与えられる必要が出てきます。そういった意味で、今回のイベントは画期的でした。

最初は30~40人でも集まればなんて言っていましたが、ふたを開けてみてビックリ。130人程入る会場が一杯になりました。それだけ困っている、正しい知識を欲している方達が大勢いることが分かりました。

このイベントをきっかけに、今のところ新たに2つの講演が決まりました。「是非、うちの園で食物アレルギーの講演をして欲しい」と依頼があったのです。もちろん二つ返事でお受けしました。現場で困っている人達が正しい知識を持てば、無駄な努力が減るでしょう。更には「食物負荷試験」の認知度が上がれば、医師をも動かすことにつながるかもしれません。

一般的には病院が格上で、開業医は身近だけれど医療のレベルは劣るという認識が多いと思います。今は「ガイドライン」がありますので、キチンと勉強して、その内容を熟知してさえいれば、ハイレベルな医療は開業医でも可能です。実際、当院はアレルギーに関しては県内の大病院以上のレベルの医療をやっているつもりですし、これからは専門的な知識を持った開業医が「診療で手一杯」なんて言わずに、アクティブに外に出て情報発信をする時代だと思います。

講演を依頼されると、申し訳なさそうに講演料は規定でいくらと決まっていると言われます。別にお金なんて要りません。私の目的はただひとつ。アレルギーで困っている患者さんに正しい知識を伝えたい、それだけです。

今のところ、上越市でも講演を依頼されており、何十人も集まるような規模のようです。それはそれで一度に大勢の方々に正しい食物アレルギーの知識を広めることができるのですが、予定さえ合えば、小さな園で小規模であっても話す機会が与えられればいいなと思っています。逆にアットホームな感じで「こんな時はどうしたらいいの?」なんて質問して頂ければ、「それはね…」なんて話せるのかなと思っています。

当院ホームページの下段のボタンから私にメールが送れます。診療以外でも困っている方の役に立てれば、私としても嬉しいですし、「ちょっと話にきてくれませんか?」みたいな感じで言って頂ければと思います。“身近”な開業医をご利用頂けたらと思っています。