小児科 すこやかアレルギークリニック

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取材を受けることになりました
2010年05月27日 更新

23日の長岡で行われたプレアレルギー大学の講師も務めさせて頂き、一段落と思いきや、多忙な日々を送らせて頂いています。

ここ最近の寒暖の差で体調を崩すお子さんも多いですし、それに伴いぜんそくのお子さんも咳き込むことも少なくありません。日差しも強くなり、汗も多くかくようになり、アトピー性皮膚炎の悪化するお子さんも目立つようになりました。私のライフワークである「食物負荷試験」も1日に何人もやっていますし、今週末は学会があり、東京に出張しなければなりません。

そんな中、「地元で是非とも話して欲しい」といった食物アレルギーの講演のご依頼も頂いております。食物アレルギーは正しい知識を持たなければ、常に“おっかなびっくり”の食生活を強いられます。食物アレルギーの基本を知っている、知っていないで、その後の生活は大きく変わってきます。

残念ながら、専門でない小児科の先生は、専門医との知識の差をあまり認識されていないようで、なかなか紹介してくださいません。一度でも当院を受診されると、ほとんどの患者さんが遠くても通院してくださいますし、「食物負荷試験」も受けてくださいます。つまり、専門か専門でないかでどれだけ医療レベルに差があるか理解して頂けるように思います。

いずれにしても、私の専門施設で学び、これまで培ってきた専門知識が役立つのであれば、どこにでも講演に行くつもりでいます。正しい知識を持つことが、まず最初にすべきことなのです。

以前からこの場でずっと繰り返してきたのですが、私は「新潟県の食物アレルギーのレベルを向上させたい」という思いは誰よりも強く持っているつもりです。別の言い方をすれば「食物アレルギーの患者さんの人権を守りたい」ということです。専門医でなければ、アレルギー症状を起こさないように「あれもダメ、これもダメ」といった指導をしますが、それが患者さんを追い込んでいることに気付いて欲しいのです。

23日のイベントでは、新潟市も含め県内各地から参加者があり、そこで基調講演をさせて頂きました。テレビも含めたマスメディアの方の取材もありました。私の地道にやってきたことをご理解頂き、今度の金曜日に当院に「食物負荷試験」の様子を取材に来られるそうです。まさに千載一遇のチャンスでしょう。当院がどのようにやっているかを見て頂くのは当然として、新潟県の貧弱な食物アレルギー事情についても触れたいと思っています。

食物アレルギーは、小児科医が「食物負荷試験」のことを一言も言わないから広まらないと言っても過言ではありません。そりゃ、自分のやらないこと、できないことは普通言わないですよね。でも患者さんは等しく、正しい医療を受ける権利があるのです。医師の指導不足でより我慢を強いられるのは、おかしいと言わざるを得ないはずです。

テレビやメディアに露出して、患者を集める魂胆が見え見えの医師もいます。そんなレベルの低い気持ちで取材を引き受けた訳ではありません。「食物負荷試験」を一人でも多くの食物アレルギーで困っている患者さんに知って頂きたいし、知るべきなのです。

大抵の小児科医が卵や牛乳のアレルギー検査がクラス2以上だと除去を指示するでしょうが、当院では「食物負荷試験」をやることで、卵は74%、牛乳は57%のお子さんは除去の必要がない(卵料理や牛乳を摂取できるという意味)と指導しています。食べて何ともないものを食べるなという指導は、子ども達の成長発達に足を引っ張ることになるし、親御さんにしなくていい苦労をかけているのです。あまりにおかしい現実です。

現時点で、新潟県内で「食物負荷試験」をキチンとできる小児科医は数人です。上中越地方はかなり厳しい状態です。当院ひとつでは対応できるはずもありません。患者さん達がもっと「食物負荷試験」の存在を知り、声を上げることで「食物負荷試験」をやる施設が増えてくるはずです。それまでは「「食物負荷試験」を受けたいので、できる施設に紹介してください」と言うしかないでしょう。

繰り返しになりますが、食物アレルギーは小児科の分野において、患者さんの人権が守られていない最も頻度の高い病気だと思っています。ご自分の権利があることを認識することから始めないといけません。今回の取材が、その認識を広める一助になってくれることを期待しています。