週末は、盛岡市で日本小児科学会がありました。
これは私がよく参加している日本アレルギー学会や日本小児アレルギー学会といったアレルギーの専門家が集まる学会ではなく、小児科医の対象の学会です。
本当は23日の金曜から25日の日曜まで3日連続で開催されたのですが、さすがに金、土曜と2日も休む訳にはいかず、土曜を休診にするつもりでいました。当院は市外からの受診される患者さんも多いのですが、やはり土曜が受診しやすいようで、土曜から予約が埋まってしまいます。今回は発表はないので、聞きに行くだけです。1ヶ月前に24日を休診にしようと思っていたら、予約が既に何人も入っており、休診にはできなくなってしまっていました(汗)。
更に先月から復活させた院内勉強会も、4月は24日しか時間が取れなかったので、その日にやることにしました。ということは、土曜に診療が終わり、14時から院内勉強会をやってから、車で一路盛岡に向かう無謀な計画を立てていました。
ゴールデンウィーク前ということもあり、土曜は異様に混んでいました。100人近くの受診があると当院の場合は、大変です。普通の小児科は、急性疾患が多いでしょう。風邪なら一人2分もあれば対応できますから、あくまで単純計算ですが、9時から診療を始めてもお昼にはあらかた終わることでしょう。
当院の場合は、ほとんどがアレルギーの患者さんで、初診の患者さんも多く、市外から1ヶ月毎に受診されている方もいらっしゃいます。初診の患者さんで食物アレルギーの相談できて、実はアトピー性皮膚炎やぜんそくが見逃されており、3つの病気の説明をしなければならないことも結構とあります。他の医療機関で良くならずに来られるケースが多いので、「なぜ良くならないのか」、「どうしたら良くすることができるか」を説明しなければならないのです。本当はぜんそくなのに、他院で風邪と診断されている場合、2分で診療を済まされていたにもかかわらず、当院では“風邪じゃないこと”の説明をして理解して頂かなければならないのです。どれだけ手間がかかっているか想像に難くないと思います。
待ち時間が長いために、逆に当院は時間にシビアにならなければならないのに、時間に追われて説明が不十分なら、意味がないのです。アレルギーは慢性疾患なので、親御さんが病気のことを理解して初めて、正しい医療がスタートするのだと思っています。この辺が新潟には少ないアレルギー専門医の苦悩だと思います。
診療が終わったのが14時過ぎで、それから昼ご飯も食べずに院内勉強会に突入します。今回も食物アレルギーをテーマにしましたが、周囲に食物アレルギーの専門医がいないので、圧倒的に理解不足の患者さんが多いのです。正しい情報を欲しているのになかなか提供する医療機関がないのです。終わったら盛岡に行かねばならないので、話も多少力を抜いても良かったかもしれませんが、つい力が入ってしまい2時間くらいかかってしまいました。学校関係の参加者もあり、上越の現状をお話ししたりしていたら17時を過ぎてしまいました(大汗)。
それから準備して550キロの道のりをひたすら車で走ります。疲れているのに、よく走れたものだと思いますが、零時前には盛岡市内に入れました。その日は車内泊。自宅から毛布を持ってきていましたが、たまたまその日は最低気温が2度だったそうで、寒くて何度か起きました(涙)。
翌日、学会に参加して講演を聴いてきました。ある程度聴いたところで、家路につかないと月曜の診療に支障が出てしまいます。盛岡冷麺を食べて、また東北自動車道をひた走ります。その日は盛岡の桜の開花宣言がなされた日でした。東北道は南北に走っていますから、南下する度に桜が満開になり、福島県の北の辺りが満開の状況でした。そして上越は葉桜が私を迎えてくれました。
今週はゴールデンウィーク直前でかなりの混雑が予想されます。それに備えて、自宅で鋭気を養うのも手だったかもしれません。ただ、医学は日進月歩なため、学会参加で新しい知識を学ぶことは不可欠というか、医師の務めだと思うのです。特にアレルギーの分野は、親御さんが思っている以上に実力の差が如実に現れます。
医者と言うと、内科系はデスクワークと思われる方も多いと思います。私のようについ力が入ってしまうと結構と“体力”も使います。ただ学会参加などは“気力”もなければ乗り切るのは難しいと思います。かなりのハードスケジュールでしたが、非常に充実した週末でした。


