小児科 すこやかアレルギークリニック

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最近の感染症
2010年01月29日 更新

当院は、アレルギーにこだわっているため、アレルギーの患者さんが市内外から受診して下さっています。

そういう意味では、一般小児科とは地域や患者さんの構成がやや異なっている可能性があります。しかし、アレルギーの患者さんも巷で流行っている感染症にかかってしまいます。真面目な先生の出している感染症情報とほぼ一致していますので、それなりに信憑性のある情報が提供できると思っています。

28日から嘔吐を繰り返す胃腸炎の患者さんが急増しています。当院は子ども優先の治療をしているつもりです。点滴をする必要がないと判断されれば、していません。私が患者である子どもなら、点滴は必要最低限にして欲しいからです。多少吐いたくらいでは、点滴は必要ないと考えています。胃腸炎は悪くなるのも早いけれど、ピークはあっという間に過ぎ、回復も結構と早いからです。

そんな方針でも、さすがに頻回の嘔吐で明らかに脱水になっている患者さんには点滴せざるを得ません。開院して2年以上になりますが、同時に点滴4人は初めてです。そのうち2人は同一家族で、お子さんのお母さんです。大人が疲弊してしまうくらいの強い胃腸炎症状ですから、ノロウィルスと考えています。実際、市内の数カ所の園ではノロウィルスの集団感染が確認されています。

ノロウィルスは感染力が強いため、今後急速に拡大していく恐れもあり、手洗いなど配慮が必要です。普通の胃腸炎なら親御さんまでうつらないことが多いですが、ノロウィルスは例外ですので、注意が必要と思います。

しかし、胃腸症状の軽い方もいて、これはノロウィルスではないだろうと思っています。数回の呕吐、下痢で終わってしまいます。当然、脱水にも至りません。白色便で受診される方もいらっしゃいます。ロタウィルスを心配されていますが、検出されていません。アデノウィルスがたまに出ています。

新型インフルエンザもさほど多くはありませんが、確実にいます。ある意味、素直なウィルスのようでタミフルやリレンザといった抗インフルエンザ薬が極めて良く効きます。1~2日で解熱するケースがほとんどです。比較的速やかに園や学校生活に戻れるお子さんが多いです。ぜんそくのお子さんがかかると、咳の悪化する子と思いのほか悪化しない子がいます。そのお子さんの咳のしやすさを表しているのだと考えています。

昨日も書きましたがRSウィルスも連日確認されています。乳幼児は高熱が続くことも多く、5日間程度出て、ようやく下がることもあります。意外と脱水になりやすいようです。乳幼児で、高熱の他に咳や鼻が出て、インフルエンザが出ない場合は、まずRSウィルスを疑うべきでしょう。RSウィルスを調べるかは医師の方針によりますので、「記載がない」=「流行がない」という訳ではありませんから、そこは要注意です。

溶連菌もリンゴ病、水ぼうそう、おたふく風邪もいます。先日、手足口病のお子さんを確認しましたが、柏崎の一部の園で流行っているそうです。手足口病と言えば夏の感染症なので、最近の感染症も季節感がなくなったものです。あと気になるのがケジラミ症を2名確認しています。

マイコプラズマはほとんどいないようです。今度触れようと思っていますが、マイコプラズマの検査の方法に限界があるため、検査の特性を知らないとマイコプラズマの感染でないものをマイコプラズマと診断されてしまいます。正しく判断したいものです。

あれだけ騒がれましたので仕方ありませんが、親御さんの目が新型インフルエンザに寄り過ぎている印象を受けます。熱が出て受診されるとインフルエンザを調べることも多いですが、インフルエンザが出なかった場合、「あー、よかった」とおっしゃる方が多いです。

確かにそうでしょうが、インフルエンザを疑われるほどの熱が出ている訳ですから、「じゃー、この熱はどこから来ているの?」と疑問に思って頂きたいのです。そこから「RSウィルスじゃないかな?」、「溶連菌かも?」と考え、原因検索が進み、適切な治療へと進めると考えています。