昨日は出張で休診でした。今日から通常診療です。また10月19日は学会のため、休診となります。ご迷惑をお掛けします。 事故当日、患児にアレルギー症状がありました。重症な卵アレルギーなので、内服薬とエピペンを学校側に保管してもらっていました。 これらは保護者の判断なく使っていいことになっています。昨日も出張の際に強調してきましたが、アナフィラキシー は進行すると、エピペンを打っても効果が期待できなくなってしまうからです。 実際、12年前の東京調布市の死亡事故では、校長先生が勇気を持ってエピペンを打ってくれたけれど、助けられませんでした。 学校側は何もせず、仕事中の母が呼び出され、皮膚症状を確認してまず内服薬、その後アナフィラキシー を思わせる症状が出たため、エピペンを打ち救急搬送されました。 最初にこの話を聞いた時に、この学校はアナフィラキシー対策を学んでいるのだろうか?と感じました。重症児がいる学校はいつもで誰でも対応できるような訓練が欠かせません。 母に連絡が取れなかったり、離れたところにいてすぐに駆けつけられなかったとしたら、患児はどうなっていたのだろうと怖くなります。 教育委員会が公浮オた紙切れには、内服薬を飲ませ、エピペン注射とあります。誰が行なったとは書かれておらず、学校側が対応したようにも見えます。 この対応の悪さも隠したいことのひとつのように思います。 反省し、次回はちゃんとできるようにする。主治医として患児がどれだけ重症で、速やかな対応が不可欠であると学ぶ研修会もまだ開かれていません。昨年の事故ではすぐに開催されたのですが...。 去年できたことができなくなっている。今回はそれが多いように感じています。 |
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