どの医院もそうでしょうが、土曜日は休みの前なので混みますよね。当院の場合も、アレルギーの新患の患者さんが受診しやすいためと思いますが、それなりに混雑します。
先日も、新患の患者さんが多かったです。私も電子カルテ上にずらっと並んだ、お待ち頂いている患者さんの名前を見て、「何とかお待たせしないようにはやく!」と思うのですが、特に新患の患者さんに「専門医と聞いて頼ってきました」なんて言われてしまうと、説明に熱が入り、診療時間が長くなってしまいます(涙)。
その日の診療も残り3名、しかし3人とも新患の患者さんでした。まず兄弟2人の診察に入ります。ぜんそくの場合ですと、いつ頃から症状が出始め、診断はどうでどんな治療してきたか、症状はどれくらいの頻度で起こるのか、点滴や入院歴は、などを順に伺っていかないと“治療”の組み立てができません。病気の“重症度”が判断されないと先に進めないので、聞き出し上手でなければならないのです。そうやって情報を集めてみると、上のお子さんは結構重症であることが分かりました。親御さんも症状を繰り返しているためお困りのようで、どう治療したら発作が減るのかを小児ぜんそくの「ガイドライン」を片手に、じっくりと説明しました。ようやく下の子の番になって、最後の患者さんのことを考えて、速やかに診察を終えようと思いましたが、詳しく過去の経過を伺うとまだ小さいですが、ぜんそくが強く疑われる状態でした。これまた説明に時間がかかってしまいました(汗)。
最後の患者さんの順番になりましたが、待ち時間は1時間を優に超えています(涙)。「さぞかし怒っているだろうな…。最後だし、待ち時間が長かった分、お詫びのしるしにたっぷり時間をかけて対応しよう」と思っていました。「お待たせしました」と声を掛けながら診察室に入って頂き、問診を始めました。いつも通り入念に話を聞いてみると、これまたアレルギー専門医でなければ判断が難しいようなケースでした。「肺機能検査」も行ってみましたが、専門的に診てもぜんそくの“診断”はまだ付けられない状況でした。
いつも言っている通り、「診断」があって初めて「治療」を組み立てることができます。判断が難しい時は、どこがどう難しいか、どうしたら診断できるかということも説明しています。20分以上はお話ししたでしょう。診察が終わって帰り際に、当院のスタッフが「聞き残したことはないですか?」とお聞きしたら、「充分診て頂きました。1週間後また来ます。」と言って下さいました。かなりお待たせしてしまい、申し訳なかったと思っていますが、何とか誠意は伝わり、信頼して頂けたようです。内心、ホッとしました。
アレルギーでも「軽症」なら、さすがの私もここまで時間はかけません。ただし、それほど心配する必要がないと判断しても、お母さんの不安が強い場合は、時間をかけてその旨をお伝えしています。「重症」であればある程、専門医の“腕の見せどころ”であり、専門的な判断が不可欠になります。親御さんに病気のことやお子さんの病状を正しく理解して頂くために、症状を落ち着かせるためにどう治療したらいいかを充分な時間を取って、分かりやすい説明を心掛けているつもりです。また、しっかり治療しないとどうなるか、日頃気をつけるポイントなどもお話しすると“急いで”いても時間はかかってしまいます。
医院で長く待たされるのは、決していい気はしないものです。言い訳になってしまいますが、当院の性格上、他施設に比べて待ち時間が長くなってしまうのはご理解頂きたいと思います。患者さんのご好意に感謝すべきなのですが、実際に当院を受診されるアレルギーで困っている患者さんは確実に増え続けています。ただ、甘えてばかりではいけないので、当院なりに効率化できる部分は改善し、患者サービスを考えながら、良心的な医療を模索していきたいと思っております。


