小児科 すこやかアレルギークリニック

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えっ、いいんですか?
2009年01月07日 更新

当院は、ぜんそくの患者さんが多く通院して下さっています。

初めての発作のお子さんでも、別の医療機関で治療していた患者さんでも、当院を受診されたからには全力で落ち着かせる努力をしています。治らないのは、治らない理由があるので、そこに着目するとじきに症状を消失させることができます。

先日、当院で診ているぜんそくの患者さんが、発熱とともにゼーゼー言ってぐったりした状態で当院を受診されました。夜もほとんど眠れなかったようです。お子さんは当院で継続的な治療により症状は落ち着いていました。でもこの日は違っていました。日頃の状態を診ている私としては「これはおかしい」と思いました。何かが大きな足を引っ張る要素がなければ、こんな悪化はしないはずだからです。

私は、RSウィルスが原因ではないかと考えました。この患者さんは、8月にもRSウィルスにかかっており、症状が悪化した経験があります。お母さんにとってみれば“憎きRSウィルス”のはずです。

私は「ゼーゼーの強くなり方がおかしいと思うから、RSウィルスがいるかどうか調べましょう」とお母さんに言ったのですが、お母さんの返事はちょっと意外なものでした。「先生、保険が利かないんでしょ?。いいんですか?。」といったものでした。

以前、RSウィルスの検査は簡単に調べられるけれど、保険が利かないと書きました。検査をすると医院の持ち出しになってしまうのです。医師だって損はしたくないもの。RSを疑っても調べない医師がいることも触れました。このお母さんは、それを読んでいたので、私が自腹を切ってRSウィルスを調べることを心配して下さったのです。

このお子さんは、ぜんそくを良くしたいと願って当院に定期的に通院されています。キッチリ管理しているつもりなのにゼーゼーして、眠れなくなってしまったのですから、私にも責任はあり、原因を究明しないといけません。損得というレベルの低い問題ではないのです。

ということで検査をしてみたのですが、案の定RSウィルスの仕業でした。原因がRSウィルスと分かり、お母さんも「またRSなの?…」という反応でした。私自身も悪化した原因が分かったものの、入院も更なる悪化も避けなければなりません。

知識を総動員して治療を組み立て、ちょっと通院して頂きましたが、治療がうまくいき、症状は見られなくなりました。ちなみに点滴はしていません。痛い思いはさせることなく、症状を落ち着かせることができました。お母さんもRSウィルスの嫌らしさはご存知なので、ヒヤヒヤされたことと思いますが、戦略が成功した訳です。

今回はRSウィルスを調べることで入院や呼吸困難という最悪のケースを想定して、早め早めに対応できたと思います。私自身もRSウィルスを調べてよかったと思っています。

当院は呼吸器とアレルギーにこだわっており、長引く咳や、ゼーゼーなどの呼吸器症状をいち早く改善させることに力を入れています。目先のコストの損得は気にしていません。呼吸器症状は案外繰り返すもの。ご心配な方は是非ともご相談ください。