上越タイムスという地元の新聞に、17日から「アレルギー週間」であると載っていました。
もともと日本アレルギー協会が、アレルギー疾患に対して的確な情報を国民に提供するための活動を推進するために2月17日から23日をそう定めたそうです。比較的身近な病気であるけれど、知っているようで知らないのがアレルギーかもしれません。
先日、1歳のお子さんが当院を初診されました。ゼーゼーを繰り返しており、しかもかなりの頻度でみられています。前医では「赤ちゃんなんだから、ゼーゼーするのは仕方ない」と説明されていたそうです。
赤ちゃんのぜんそくを“乳児ぜんそく”と言いますが、この診断はアレルギー専門医でも難しいと言われています。だからといって、本当のぜんそくだった場合、ぜんそくの治療が行われないのも困ります。病気は、早期発見早期治療が基本中の基本だからです。ということで小児アレルギー学会では、3回以上のゼーゼー繰り返すようなら“乳児ぜんそく”と診断しましょうと提唱しています。このことは、私がよく話題に出す「ガイドライン」に明記されています。
また、ぜんそくと診断された場合、軽いのか重いのかということになります。咳込みやゼーゼーの頻度から、決して軽くないと判断されました。「ガイドライン」では継続的な治療を推奨しています。
私はガイドライン通りに診断し、治療することをお勧めしました。患者さん自身は、「ガイドライン」の存在をまずご存知ありません。患者さんは、現在の治療が適切かどうか知る権利があります。しかし、なかなかそうする術がないのではないでしょうか?。
日本小児アレルギー学会は、患者さんにも理解しやすいようにと、患者さん向けの本を出しました。ちょっとタイトルが長いのですが「家族と専門医が一緒に作った 小児ぜんそくハンドブック2008」という本です。これを書いているのは、専門医でなく、患者さん家族という意味で新しく、NHKニュースでも取り上げられていました。実際に読んでみると分かりやすく、実際に好評だと聞いています。
ただ、今回は患者さんは薄々ぜんそくを疑っていたものの、ぜんそくとは説明も診断もされていなかったので、先のハンドブックを開くこともなかったでしょう。知人のお子さんが当院でぜんそくと診断されてから、症状が改善したという話を聞いて受診して下さったそうです。
お母さんに「うちはこの子が生まれる前から、ここで診療やってるんですけどね」と言ったら、「知りませんでした~」と言われました。医院の存在のアピールもやらないとダメみたいです(汗)。
それはさておき、やはり一般の方にもぜんそくなどアレルギーの病気について理解して頂く必要があります。最近は、市内のほかに市外からアレルギーの患者さんが初診で来られます。ひとりひとりに時間をかけて、診断やこれからのベストと思われる治療について説明しています。ある意味、当院では「毎日がアレルギー週間」みたいなものです。的確な診断と適切な治療、当院にはやるべきことがたくさんあると思っています。


