一般的に、冬期間はインフルエンザの流行があるとどの小児科も混雑いていると思います。
昨日、「食物負荷試験」を再開すると公表しましたが、だいぶインフルエンザの患者さんは少なくなってきました。しかし、患者さんは多く受診して下さっていて、かえって増えている印象です。
上越市内外からアレルギーの患者さんが、当院を目指して受診して下さっているからです。春休みなので学校が休みのため、受診しやすいこともあるでしょう。
春は異動の季節でもあります。関東でぜんそくの専門的な治療を受けていた患者さんが新潟に引っ越してきて、市外の方なのに当院での継続治療を希望されたり、やはり関東の方ですが里帰り分娩のため上越に戻って来られて、その間兄弟のアレルギーを診て欲しいという理由で受診されることもあります。
S県でキチンと治療を受けているのにアトピーが良くならず、帰省中に当院のウワサを聞いて受診してみました、というケースまであります。S県の方なので、当院に通う訳にも行かず、もしかしたら今回だけの受診かもしれません。でも、困っている患者さんには平等に対応してきたつもりです。つい熱くなって20分くらいはお話ししたでしょうか。
そのお子さんは、キチンとアトピーと診断されて、標準的な治療を受けていました。処方を見れば、医師の専門かどうかはすぐに分かります。しかし、体の一部が通っても良くならなかったので、是非当院に来てみようと思われたそうです。
いつも言っている通り、治らないのには理由があるはずです。自分なりに答えを出して、その通りに治療して改善があれば“作戦通り”であり、良くならなければ別の方法を考えなければなりません。患者さんからこれまでの治療をいろいろ伺って、ある“作戦”を思いつきました。使い慣れた方法なので、改善するはずです。お母さんも「やっぱり来て良かった」と納得されて帰られました。
困っていて藁にもすがる思いで受診されたかと思うと、当院に通院できないことは分かっていても力を抜くことなんてできません。あとは改善するのを待つだけです。もう一度だけ受診して頂くことにしました。改善していれば、地元に戻っても、この方法を参考にして頂ければいいなと思っています。
こういう当院の存在を知らないはずの県外の患者さんが立て続けに受診されると、真面目にアレルギー医療に取り組んでいる姿勢が、少しは評価されているのかなと思ったりしています。しかし、自分の実力は恩師に比べればまだまだです。これは本当にそう思っています。
当院を「待ち時間が長い」と考える患者さんもいらっしゃるようですが、待ち時間が短くて納得のいく充分な説明が得られることは不可能に近いと思っています。お待たせしたからこそ、キチンと理解のできる説明を行うべきでしょう。待ち時間が長いのを良いとは思っていませんが、どちらを取るかは経営者としての医師の判断でしょう。
新年度が始まりました。当院は地元、県外の患者さんに関わらず専門的で良心的な医療を提供していきたいと考えています。


