小児科 すこやかアレルギークリニック

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目下の悩み
2009年09月11日 更新

先日も申し上げたように、お陰さまで9月7日に当院の開院2周年を迎えました。

毎日のようにアレルギーで困っている患者さんが当院を受診して下さり、地元から当院の存在を認知されてきているように思っています。しかし、私の夢は新潟県内のアレルギーで困っている子ども達を救うことです。

子どものアレルギーは、大学をあげて研究していたり、有名な専門施設のある都道府県は総じてレベルは高いのですが、新潟県は後進県と言ってもいいでしょう。特に食物アレルギーは「食物負荷試験」を継続的に行っている施設は数カ所しかなく、全く足りていない現状です。

患者さんや園・学校関係者も「食物負荷試験」を含めた食物アレルギーの知識は乏しいと言わざるを得ません。それはキチンと指導できる医師が少ないことも要因のひとつでしょう。

診療の基本は、医院を受診して頂くことから始まります。こちらは待つ身なので、「遠いから受診できない」と言われれば何もすることはできません。食物アレルギーに関して新潟県内のレベルアップを図ることが私の目標ですので、指をくわえて見ている訳にはいきません。

そこで昨年10月に開院1周年のイベントとして「すこやか健康フェア」を開催させて頂きました。県外から講師の先生をお呼びして講演して頂いたり、私から勉強会の話をしたり、アレルゲン除去食の展示を行ったり、無料相談会を行ったりという内容でした。開業医レベルでここまでやっているところはそうないでしょう。それもこれも新潟県内の食物アレルギーのお子さんを救うためです。誤解して欲しくないのは、患者集めのためなんて低レベルな目的のためにやっているのではないということです。罪のない子どもが無駄に食事の除去や制限をされているのが我慢ならないのです。

そして今年の10月3日にも第2回の「すこやか健康フェア」を開催する予定で準備を進めています。富山大学小児科で食物アレルギーに力を入れていらっしゃる足立陽子先生からご講演頂きますし、私からも食物アレルギーの一般的知識と誤食時の対応についてお話しさせて頂きます。また患者さんのお母さんにご協力頂き、アレルゲン除去食の展示と試食会も行います。

当院はこの2年間で137人に「食物負荷試験」を行ってきました。食べさせるのが怖いとおっしゃるお母さんには一人で9回の負荷試験をやっているケースもあります。延べで250件くらいは「食物負荷試験」をやっているでしょうから、そのデータをまとめて「すこやか健康フェア」の中で提示したいと思っています。

目的はアレルギー検査が陽性であっても、これだけ食べられるんだとお示ししたいと思っています。親御さんはもちろん、園や学校関係者の方々は医師がそう説明するせいもあるのですが、アレルギー検査がすべてだと思っていらっしゃるように思います。データの上でも、「食物負荷試験」がファイナルアンサーであることを立証したいと思っています。

案内は郵送済みで、行政の方からも参加申し込みを頂いております。かなり遠方からもお返事を頂いており、現場でいかに正しい情報を求めていらっしゃるかを伺い知ることができます。市内の小児科の先生にも参加して頂きたいと思います。是が非でも成功させたいと思っています。

ただ、目下の悩みとは新型インフルエンザです。上越では感染が増えていないような報告もありますが、来月にかけて大流行なんてなってしまったら中止なんてことも有り得ます。一番の気がかりです。

食物アレルギーで困っている子ども達のためにも親御さんや関係者の方々には一日も早く食物アレルギーの正しい知識を学んで頂きたいので、なるべくなら開催したい意向です。かといって感染拡大は避けたいところです。開催か延期かは慎重に考えたいと思っています。

「すこやか健康フェア」の準備を進めつつ、冷静に判断したいと思っています。