小児科 すこやかアレルギークリニック

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記念すべきイベント
2010年04月22日 更新

5月23日に長岡市でNPO法人アレルギー支援ネットワークさんが主体となって、食物アレルギーの勉強会が開催されます。小児アレルギーに関しては、後進県の新潟では記念すべきイベントと言っていいでしょう。

私もその中で、「食物アレルギーとは何か?、どう対処すればいいのか?」という話をさせて頂くことになっています。水曜の午後は当院は休診になっていますが、打ち合わせなどは水曜か土曜の午後にやるしかありません。

なお、今週末の24日は院内勉強会もあります。厚生労働省の研究班による「食物アレルギーの栄養指導の手引き2008」を元にその解説を行う予定です。各アレルゲンに対する栄養指導の要点や食物アレルギーの患者の現状にも触れていますので、そのことについてもお話ししようと思っています。

こういう院内勉強会の準備やイベントの打ち合わせなどがあるため、私は勤務医よりは楽と思われている開業医の立場ですが、あまりゆっくりできる時間がないように思います。しかし、どれも新潟県のアレルギーのレベルアップに欠かせないことですので、頑張っていくしかないと思っています。

さて、5月23日に私に与えられた課題は、食物アレルギーに関する基本的な解説になるのですが、いつも言っている通り新潟県はアレルギー検査のみで食べる食べられないの判断をされているケースが多く、患者さんにとっても数値で表されるために一見分かりやすいし、医師もそう口を揃えて説明しています。そういう“固定概念”を打ち崩すためには、理論的にそれが正しくないと言う説明をしなければなりません。それが大仕事です。

これも繰り返しになりますが、アレルギー検査が陽性であっても「食物負荷試験」をやって何をどれだけ食べられるか探る必要があるのです。アレルギー検査がいかに正しくないかを表すデータはいくらでもあります。それをもとに切り込んでいこうと思っています。

ただ現在、長岡では「食物負荷試験」を専門的に継続的にやっている小児科はないと思われ、新潟市か上越市にしか受け皿はありません。長岡市で開催されるため、参加者は地元からが多いと予想されるので、できれば「へー、そんな話もあるんだ」だけではなく、困っている患者さんの食材を増やし、いかに安心して食べられるようにするかという実践的な内容にしたいと思っています。取りあえず、あと1ヶ月あるので、作戦を練りたいと思います。

乳児の食物アレルギーにはアトピー性皮膚炎を合併していることが多く、切っても切れない関係にあると言っていいでしょう。アトピーに関しての誤解も多いもの事実です。かなりの部分が乳児湿疹と診断されているし、何の説明もなくステロイドが使われているのも事実です。申し訳ないですが、小児科であれ、皮膚科であれキチンと食事も踏まえて説明や指導をしている医療機関はほとんどないと思われます。

また食物アレルギーとアトピーがあれば、ぜんそくも合併していることが多く、これも“風邪”と診断されているケースが少なくありません。アトピーは皮膚科、咳は小児科というように別々に対応されていることが多く、本来はアレルギー科の小児科医がトータルで診るのが望ましいと考えています。

今回は食物アレルギーに特化したイベントなのですが、アトピー性皮膚炎、ぜんそくについても触れたいところです。私に与えられた時間は1時間半だそうです。食物アレルギーについて丁寧に話してしまえば、それだけであっという間に時間はなくなってしまいます。他の病気について触れれば、食物アレルギーの内容が薄くなってしまうかもしれず、話したいことが沢山あるが故に、相当に練って中途半端な内容にならないよう注意が必要です。

これまでは当院のやっているイベントを自分で告知し、当院のスタッフと行ってきました。今回はアレルギー支援ネットワークさんや新潟の協力者の方々が行政や学校、園などへ協力を求めて頂いています。私にとっても自前でない、こういった大きなイベントは初めてのことです。

イベントの後半は、新潟県における各方面の食物アレルギーの取り組みに関するシンポジウムになっています。本格的な記念すべきイベントを成功させるべく、これからも綿密に打ち合わせていきたいと考えています。なお、参加は無料になっており、詳細はこの場でもお知らせしたいと思っています。