26日(土曜)は休診にさせて頂きます。当院は学会参加等で休診が多く、かかりつけの患者さんには申し訳なく思っています。
ここ最近、ずっとアレルギーで困っている患者さんが市内、市外から受診してくださっています。
ぜんそくもアトピーも診断すら付いておらず、当然と言えば当然ですが、治療も適切なものが行われていないことがほとんどです。そんな患者さんが毎日当院を頼りに受診されています。
ある小児科に通院されていた湿疹の患者さんが受診されました。お母さんにアトピー性皮膚炎がありました。家族歴も参考になりますが、一見してアトピー性皮膚炎が強く疑われる状況でした。食物アレルギーの関与も考えられましたが、アレルギー検査はされていませんでした。
お母さんも好きでアトピーになった訳ではないですが、遺伝の影響は大きいのです。こういう患者さんは、いずれぜんそくも発症しやすくなるという事実があります。食事の指導といい、アレルギーはトータルで患者さんを支えていく必要があります。過小診断、過小治療が最も患者さんにストレスを与えます。つまり、通っても良くならず、説明もされないのでは不安になるのは当然です。その結果、小児科や皮膚科を転々とすることになります。
最近、70キロ離れた某市から受診された食物アレルギーのお子さんは、乳児期に重症なアトピーがありました。しかし、その市の人気の皮膚科を2件訪ねたそうですが、アトピーとは診断されていませんでした。もちろん食物の関与も考えられていませんでした。後に食物アレルギーが分かり、今度はある小児科で過剰な除去を指導されていました。
少し前にも触れたかもしれませんが、ぜんそくになると困ると説明され、抗アレルギー薬を延々と飲まされていました。残念なことに、抗アレルギー薬を飲んだところで、遺伝子に書いてあるぜんそくを発症するという“運命”を簡単に変えることはできないと認識しています。昨日書いた別の種類の抗アレルギー薬で「インタール」の誤った使用もよく見かけます。
新潟にはアレルギーの専門医が極めて少なく、ある程度専門的に勉強したり、ガイドラインを参考にすれば、私から見て「あれれっ?」という対応は減ると思います。おかしな対応をされて、良くならない患者さんが大勢いるのは事実だと思っています。
さて、やっと本題ですが26日(土曜)は休診にさせて頂きます。浜松に行ってきます。浜松には、私の友人の川田先生が小児アレルギーの専門医として、同じ立場の開業医として頑張っておられます。
http://kawada-ca-clinic.com/index.html
私と同じように日本を代表する小児アレルギーの専門病院で研修されていますので、実力は折り紙付きです。実は、以前川田先生に上越までお越しいただき、当院の院内勉強会で講演して頂いたことがあります。そのお返しに、私が川田先生のクリニックで話をする約束をしていたのです。それが26日という訳です。
川田先生も当院と同じように、積極的に院内勉強会を行っており、正しい情報を発信されています。私が行って、話をしても二人ともガイドラインに沿った治療をしていますので、同じような話になってしまうだけです。何か少しはインパクトのある話ができないかと考えました。
私の趣味は車だったりします。ある自動車評論家の書いている「間違いだらけのクルマ選び」という本があります。私が大学時代にクルマに興味を持ち始めた時に、本屋にこの本が並んでいたのを見かけて、「こんな過激?な名前の本があるんだ」と思ったものです。
今回、川田先生のクリニックでの話を考えている時に、この本のタイトルが浮かびました。「間違いだらけの小児アレルギー医療」とさせて頂きました。「何を偉そうな」と言われてしまうかもしれませんが、確かに私もアレルギー学の勉強の途中であり、知識は完璧ではありません。患者さんの対応に悩んでしまうこともあります。
ただ、よく分からなければ日本の第一人者の先生方に相談し、患者さんの症状を良くすることだけを考えて診療してきたつもりです。巷でよく行われている、症状が良くなってもいないのに同じ薬を出し続けるようなことはしてきませんでした。
アレルギーの場合は“3分診療”はすべきでないと言い続けています。当院では未だに20~30分説明することもよくあります。全国の小児科外来で患者さんがごった返していると思いますが、本来時間をかけるべき慢性疾患であるぜんそく、アトピー、食物アレルギーが中途半端に対応されて、良くならなくても専門医に紹介もされていない現状が、患者さんが救われない理由だと思っています。
川田先生のクリニックでは、これまで経験した専門でない先生が誤りやすい箇所を挙げ、どう対処して症状を改善させるよう努力してきたか、というような話ができればと思っています。浜松のアレルギーの患者さんに少しはお役に立てればと思っています。
土曜は市外からも受診が多く、土曜を休診にするのも心苦しいのですが、同志である先生との約束を果たしたいと思っています。ご理解をお願い致します。


