小児科 すこやかアレルギークリニック

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好評!?
2010年08月06日 更新

アレルギーは、ありふれた病気の割りに専門医が少なく、専門的医療に日の光が当たっていない気がしてなりません。

もっと良い治療があるにもかかわらず、専門でない先生のやり方がそれしかないかのように思っている患者さんも多いのです。敢えて言いますが、当院に何らかの形で受診される患者さんのこれまで行われてきた治療で、「このまま継続しましょう」と思えるケースはあまりありません。

それまでの治療に不満があるから当院を受診される、と言えばそれまでですが、いつも言っている通り、ぜんそくなのに“風邪”、“マイコプラズマ”、アトピーなのに“乳児湿疹”、“乾燥肌”と過小に診断されていることがかなり多いですし、仮に診断されていても患者さんの症状に見合った治療が選択されていないことも少なくないのです。

往々にして、症状が良くなっていないにもかかわらず、同じ薬を出し続けられることに、私は“プロ”としての心意気は感じられないのです。もっとほとばしるようなやる気、良心を感じたいと思っています。

結局、当院を受診された患者さんには、前医の治療を批判するつもりはないのですが、ガイドラインから大きく外れていると、「そのやり方はちょっと違って、今はこの方法で治療します」としか言いようがないのです。いずれにしても、県内には「アレルギー科」が乱立しており、本当に専門的な医療を受けられていない患者さんが少なくないのは、残念ながら事実だと思います。

私のよく言うガイドラインに沿った治療を受けている患者さんが増えれば、当院を困って受診される患者さんは減るはずです。「思った程、ガイドラインに沿った治療が普及していない」というのが最大の要因ということなのでしょう。

水曜に行われた上越の養護の先生が集まった研修会で、「私の話を聞きたい」と希望して下さる先生の声を受けて、私に依頼があったと聞いています。有り難いことです。私にとっては、チャンスです。ガイドラインに沿った治療を子ども達は受けるべきであり、専門でない先生には手に負えないケースでも紹介されない現状を少なくしたい、と訴える機会を頂いたと考えたのです。

だからこそ、講演の30分前まで「あれも話したい、これも追加したい」と悩み、スライドが100枚を超えてしまいました。通常、講師が2時間も話し続けることはないでしょう。せめて途中休憩が10分くらいはあるはずです。

聞きに来られた先生方に申し訳ないと考えつつも、当院のお膝元である上越の「小児アレルギー医療を良くしたい」という気持ちが勝ってしまい、ぶっ通しでしゃべり続けてしまったのです。気がついたら「やっちまったなー」と、先生方にトイレ休憩も含めた、気分転換の休憩時間入れなかったことを後悔していました。

講演の最後に、アレルギーで困っている子ども達がいれば、当院のホームページの下に「お問い合わせ」のボタンがあり、そこからメールで相談できると言ったこともあり、翌日になって「良かった」、「専門的な医療が必要だとよく分かった」、「私事ながら子どもが標準的治療を受けていなかったようだ」、「大人でもかかっていいか」などのメールを頂きました。概ね好評だったと受け取っていいのでしょうか?。

私は、日頃から新潟県の子どものアレルギー医療を良くしたいと言い続けています。なかなか難しいものだと実感しています。当初は「食物負荷試験」を広めたいと思っていましたが、ここ最近書いているように見逃されているぜんそく、治療を諦めているアトピー性皮膚炎も何とかしなければと思うようになりました。新潟県を変えるには、手始めに地元から変えなければなりません。そういう意味では、今回の研修会は“小さな一歩”になったのかなと思っています。

学校の先生の中には、当院の存在自体も知らなかった方もいらっしゃることでしょう。足りないと言いつつも、2時間も話す機会を与えて頂き、それなりの話はできたかなと思っています。養護の先生を通じて紹介があれば、全力で症状を落ち着ける努力をしたいと思っています。