小児科 すこやかアレルギークリニック

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忘れてた…
2010年09月08日 更新

昨日、診療していてスタッフから「今日は記念日でしょ」と言われました。

「はっ??」って思いました。何の記念日なのか、まったく浮かばなかったからです。言われて気付いて、お恥ずかしい….(大汗)。

実は、当院の“開院記念日”だったのです。平成19年9月7日に上越市に開院させて頂きました。「忘れもしない9月7日」と言いたかったのですが、完全に忘れてしまっていました。

子どものアレルギーを志し、福岡の専門病院で研修させて頂きました。全国トップクラスのレベルに触れて、新潟の医療レベルを「何とかしないといけない」と思ったものです。新潟に帰ってきて、前勤務先の病院ではこだわってアレルギー専門外来を開設しましたが、あっという間に、週2回の午後のアレルギー外来は予約で一杯になりました。午前中の一般診療にもアレルギーの患者さんが受診されるようになりました。

そこで思ったのが、私が開業すれば、「毎日、アレルギーで困っている患者さんたちを診ることができる」ということです。

勤務医は月に何度か当直もあり、当直明けでも翌日は通常通りの勤務をしないといけません。時間的制約もあったりします。そして、一般的には開業医の方が勤務医時代より収入が上がります。各医師にはそれぞれの開業する“理由”があるでしょうが、私の場合は、純粋にそういった理由から思い立ちました。

昨日も触れたように、スタッフを雇い、給料も払わなければなりません。開業医の場合、人件費が圧倒的にかかります。それは下げられません。あとは稼げば自分の収入が上がるということになります。

開業医でインフルエンザと診断して抗生剤の点滴をするところもあるようですが、根拠を示す必要があると思います。タミフルやリレンザという抗ウィルス薬は効きますが、抗生剤はインフルエンザも含めてウィルスには効かないのです。そのタミフルを、お子さんのインフルエンザ検査が陽性の時に、ここぞとばかりに家族全員に処方する医師もいるようですが、例外を除き、発症していない人に薬を処方することはできないはずです。私は開業医だからといって、根拠のないことはすべきではないと思っています。膨大な医療費を減らすには、開業医がプライドを持って当たれば、もっと減らすことはできると思っています。

私は新潟県には少ないのですが、アレルギーを専門にする先生が好きです。最近はエビデンス(根拠)のある医療をすべきと言われていますが、みな「オレが何とかしなければ」というプライドを持った医療をしています。こういう先生は、アレルギー以外の分野でも理不尽な医療はしないと思っています。

開院して、あっという間の3年だったと思います。開業医ではある程度は優先される利益は考えずに、やりたいことをやり続けてきました。開業医は、自分の好きな方針で医療をできるので、逆に自分のカラーを出せると思います。

今では県内から下越の方からも患者さんが来て下さいますし、県外から「食物負荷試験」のために受診される方もおります。いまだに、新患で専門的な医療を受けられずに困っている患者さんには30分程度は説明しています。最長はひとりに2時間話したことがあります。ひとりひとりに時間をかけ過ぎて平日の診療終了が21時だったこともあります。普通の開業医では、こんなことはまずないと思いますが、“経営者”でもあるのでできてしまうのです。

来月2日に開催する「すこやか健康フェア」も開業医でこんなイベントをするところはまずないでしょうが、新潟県の小児アレルギー医療のレベルアップを図るためには是非とも必要だと思っています。最近は講演などの院外活動が立て込んでいてあまり行えていませんが、「院内勉強会」も30回弱は行ってきました。

当院は、開業医ではありますが、専門病院にも負けないレベルの医療を提供したいと思っています。県内ではほとんど行われていない「食物負荷試験」を行っていますし、ぜんそく治療の中止の目安としている「気道過敏性試験」もやっています。開業医でこの「食物負荷試験」と「気道過敏性試験」をともにやっている施設は全国的にもほとんどないと思います。

実は「食物負荷試験」は同じ患者さんで年2回以上行うと持ち出しになりますし、「気道過敏性試験」も土曜の午後にやっており、ほとんどボランティアと言っていい状態です。そもそも「すこやか健康フェア」も「院内勉強会」も無料でやっており、自分の休み時間を削っています。そういう意味では、採算度外視で“好き放題”やらせて頂いていると思います。どの開業医とも違うことをやっている訳で、自分で言うのも何ですが個性的な医院と言えるのかなと思っています。

お陰様で、5月に開催されたプレアレルギー大学で新潟の代表として食物アレルギーの講演をさせて頂きましたし、当院の「食物負荷試験」をテレビでも放映して頂きました。市内や市外からの子どものアレルギーの講演依頼も増えています。当院の取り組みが確実に認知されており、少しずつ信頼を勝ち得ているのかもしれないと感じています。

「新潟の小児アレルギー医療のレベルアップ」という夢に向かって、4年目も「少しは頑張ったな」と自ら思えるような1年にしたいと思っています。