小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

今年の秋
2010年11月20日 更新

先日、朝の情報番組を見ていたらノロウィルスの流行が全国的に始まったと言っていました。

隣の山形県でもかなりの流行を見ているようですし、全国のいくつかの都道府県で“警戒”レベルまで流行しているそうです。その点、新潟はこれからのようですが、全体的に流行が早いと言っていました。

テレビで感染症の専門家が、「今年は猛暑で暑く、その後急速に寒くなったので、その辺が早めの流行に影響しているのではないか?」とコメントしていました。

当院も開院して3年あまり。他の開業の先生が「今年は例年並み」とか「今年は例年より多い」なんてホームページ上で書いたりしている意味がようやく分かってきた気がします。勤務医時代は、一般外来は週に2回ほどでしたので、「流れ」を見ることができなかったように思いますが、開業医は毎日外来に立っています。おのずと感染症の流行具合の「流れ」が見えてきます。

昨年の11月下旬頃から上越で大流行したRSウィルスも、過去2年に比べて多いということを実感できました。11月末に「あれっ、何かRSの患者さんが続くね」なんて思っていたら、1週間に何人も確認でき、その後若干の増減があるものの、それが4月中旬まで続き、すーっと消失しました。まさに「流れ」を目の当たりにした訳です。

今年の夏は、非常に暑かったでした。夏場には手足口病、ヘルパンギーナがそれなりに流行りました。夏に流行る感染症と言えば、とびひもあります。子どもは半袖半ズボンで虫に刺されやすく、遠慮なく掻くため、その傷口からとびひになりやすいのです。私の印象では、とひびはさほど多くなかったように思っています。

その原因のひとつと言えるのかもしれませんが、昨年の夏に比べ、虫さされが少なかった印象があります。この辺りでは、猛暑のせいで蚊などの発生が少なかったのでしょうか。11月中旬になっても虫さされと思われる皮疹で受診されるお子さんがいます。猛暑の反動かもしれません。

この秋の特徴として、ぜんそくの調子に悪いお子さんが極めて多いというのがあります。ぜんそく発作は気候の影響をもろに受けます。寒暖の差が大きいと、咳やゼーゼーが誘発されやすくなります。

病院の先生の話では、日頃から治療している患者さんの入院は少ないそうで、“風邪”などと正しく診断されていないお子さんが重い発作を起こして入院しているということでした。ところが、当院の患者さんは、結構調子の悪い方が多いです。

私の把握している範囲では、私の診ている患者さんで病院に入院という形でお世話になったのは、今のところ2~3人でしょうか。それは例年の秋と変わりません。私はぜんそく発作で点滴をするのは中途半端な治療だと思っています。点滴をすれば収益が上がることは分かっていますが、点滴を避けるのがプロだと思っています。発作で外来点滴をしたのは1名のみで、これも例年と変わりません。

継続的に治療していても、入院の一歩手前になった方が数名いますが、何とか阻止しました。入院する程ではないけれど、朝晩の咳が目立つという患者さんがいかに多いことか。普段は他の医療機関にかかっていても、咳になると当院を受診して下さる患者さんが増えたということもあるでしょうが、今年の秋は当院が経験したことのないくらい、患者さんが多いのです。キチンとやるべき治療をやっていてこんな感じなのですが、とにかく朝から晩まで“咳”の患者さんの対応に追われています。

更に、アレルギー専門医としてでなく、感染症も診る「小児科医」として認知されてきていると言うこともあるように思いますし、今年はインフルエンザの予防接種も、なるべく当院で対応しようと考えています。それに加えて、園の先生を対象にした感染症の講演の準備やアレルギー学会の発表の用意をしなければならず、開院以来最も忙しい状態が持続しています。

多分、来月か再来月にはインフルエンザも流行してくることでしょう。そんな状況を目前に、既にオーバーヒート気味です(涙)。頼むからインフルエンザに猛威を振るわないでくれと言いたいくらいです。

そんな例年との差や季節の影響を感じながら、診療してます。やっと開業医らしくなってきたのかなと感じています。