本日31日の午前中は、診療の変更があります。
身内に不幸があったため、10時から11時まで一時診療を中断させて頂きます。9時前から診察を始め、ある程度のところで一旦診療を終わりとします。戻ってきて以降は、通常通りとなります。ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い致します。
最近、当院を初めて受診される患者さんで、目立つのはアトピー性皮膚炎の赤ちゃんです。ほぼ全員が他の医療機関の受診歴があります。いつも言っているように、診断が正しくなく、治療もアトピーとしては中途半端であり、それが原因で皮膚症状が良くなっていないのです。
そういう患者さん全員に共通しているのは、患者さんが自らの医師で当院を受診されていると言うこと。治療しても良くならなければ、専門医に紹介するのが医師のマナーでしょう。いや、“義務”と言って構わないと思っています。
私がアレルギー専門と言うこともありますが、各医師の知識や技術に大きな隔たりがあるのは明らかです。私の意図するところではないのですが、結局、患者さんがその事実を知ることとなります。「信頼して通っていたのに…」とかなりショックを受ける親御さんもいらっしゃるのも事実です。
私の場合は、専門外の分野でそんなことをしていると、医院の評判が落ちてしまうこともありますし、それよりも患者さんが良くなりたいと思って必死に通って下さっているので、自分の力不足でその期待に応えられないのなら、専門科に紹介するようにしています。小さな街なので、そういうウワサはすぐに広まってしまいます。
医師にはそれぞれ得意分野がありますから、地域の医師が協力し合う体勢が望ましいし、それを望んでいるのですが、開業医の世界はある意味、お互いがライバルと言えるでしょうから、難しいようです。
ぜんそくの場合もかなり問題があります。やはり当院に来られる患者さんは、咳が続いても“風邪”と診断されているのですが、“風邪”ではないので、“風邪薬”は効きません。
ちょっと口の悪い言い方ですが、「医療は間違った方が儲かる」のです。診断が正しくて、治療をしてあっさり良くなってしまえば、通院の必要がなくなります。逆に、診断にそぐわない薬が出されれば、症状の回復が思わしくないので、何度も患者さんは通院することになります。小さなものを含めると、ミスをしない医師はいませんので、途中で自分の診断ミスに気付き、修正すれば患者さんに大きな負担はかけないし、最初は判断が難しいこともありますので、仕方ない部分もあります。
ある患者さんが咳が長引き、時折ゼーゼー言っていたとします。ゼーゼーする病気の代表がぜんそくですから、これまでの経過をよく聞き、診断基準を満たしていれば、ぜんそくを考えるのは当然です。素人でも分かるような症状でも、そうは診断されていないケースもよく目にします。
キチンと診断されていなければ、正しい治療につながらないので、咳は治まらず、夜も眠れないなんてことが続く可能性があります。何度も通院しても良くならず、徐々に生活に支障が出てきたりします。ワザとぜんそくと診断しないのではないかとしか思えないようなケースすらあります。
各医師によって、ぜんそくの診断技術の差はとても大きいのが現状です。小児科はもちろんですが、大人でも同様のようです。何度通院しても、適切な薬が処方されなければ、ぜんそく症状が落ち着かず、一層悪化する可能性が高く、特に子どもの場合は最悪、大人にぜんそくを持ち越してしまいます。
何度通院しても、“風邪”という診断を見直されていないケースもよく目にします。同じ判断を繰り返している医師もいるようです。申し訳ないですが、医師の差としか言いようがなく、本来なら医師が専門医に紹介するケースです。しかし、なかなかそう言ったことは行われていません。患者さんが医療機関を替えない限りは、解決されない問題だと思います。残念ながら、患者さんが何らかのアクションを起こさなくては、何も変わらないのだと思います。
症状が良くならなければ、専門医を受診するという、ある意味“常識”を地域に広めていかなければならないと思っています。


