小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

0から6へ
2011年03月12日 更新

東北地方を中心に大きな地震がありました。

私は診療中でしたが、患者さんの聴診の最中にユラユラと大きく揺れ、揺れを“めまい”と勘違いする程でした。患者さん達に聞いても、めまいと感じる方が多かったです。私も最初は「過労で、疲れているせい」かと思いましたが、少しして地震と気付きました。

テレビをつけ、被害の大きさを知りました。被害や犠牲者の方が最小限であって欲しいと思っています。

最近は、食物負荷試験が忙しい状況になっています。診療が半日の日は行っていませんが、昨年と同様に希望者が希望者が多いのですが、ひとりひとり丁寧に対応しているつもりです。

なぜ殺到するかと言うと、年度末でアレルギー診断書の提出を求められるからです。食物アレルギーのプロは、その時点でのベストの診断書を書こうとします。仮に過去に、卵や小麦で強いアレルギー症状を起こしても、治りやすいアレルゲンであれば、既に食べられるようになっているかもしれません。再度見直そうとしないのは、プロとは言えないはずです。

いつも言っている通り、アレルギー検査だけで食べられる、食べられないを判断するのは不可能です。ただし、アレルギー検査も使いようによっては有効です。それは時々調べてみることです。2回調べることで、数値が上がっているか、下がっているかが分かります。

上がっていれば、卵なら患者さんが卵とケンカの最中であり、下がっていれば、卵と仲直りをしてきていると言えると思います。負荷試験をやるにしても、下がっている方が“勝算”は高いと言えます。

当院は、子どもの味方でありたいと思っているので、無駄な検査や点滴は行わない方針です。たとえ経営に有利であると分かっていてもです。ただ、それが悪く作用することもあります。ともすると、検査を久しくしていなかったりします。

逆に、アレルギー診断書の記載を求められた際が見直すチャンスと言えます。この時にアレルギー検査をやって、その結果を踏まえて食物負荷試験に挑戦したりします。ここ最近は、卵焼きと牛乳を使った負荷試験を行っており、皆が笑顔で帰って行かれます。つまり、アレルギー症状をほとんど起こすことなく、完食しているからです。もちろん、この方々はアレルギー検査が数値的に陽性の方なのです。

先日、まだ赤ちゃんなのですが、卵の値のみが陽性で、牛乳や小麦がクラス0だったお子さんがいて、1歳を機に再検査をさせて頂くことにしました。

この結果を見て、さすがの私もビックリしました。数ヶ月前にクラス0だったミルクの値が今回の結果で最高値のクラス6まで上がっていたからです。何故こんなに、急激に上昇したのかはよく分かりません。ミルクアレルギーは、卵や小麦に比し、治りにくいお子さんもおりますので、今後は慎重に診ていく必要があると思います。

その逆に、クラス4から次に検査した時に1や2に下がっているケースも見受けられます。アレルギー検査は大して当てにならないと言っていますが、年長児で数値が高いと、やはり食べられないことが多いように思います。

アレルギー検査の数値を“上がらなくする”、もしくは“すぐに下げる”方法があればいいのですが…。アレルギーの世界もまだ解明されていないことが多く、私自身も知りたいことが沢山あります。

いずれにしても、自分の持てる知識をフルに発揮して、食べられるものは食べさせてあげたいと考えています。少なくとも、当院のお膝元である上越に「アレルギー検査の数値が高いから食べられない」という決めつけをなくしたいと思っています。