小児科 すこやかアレルギークリニック

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2011年03月21日 更新

ようやくプロ野球の開幕の日程が決まったようです。

3月25日から、しかも世の中が節電ムードの中で、大量の電力を使うナイターでというやり方は世論からの批判続出となったため、延期になりました。

スポーツは、見る者に勇気や感動を与えることもあり、被災者を勇気づけるために、敢えてやる意味があるという意見もあるでしょう。ただ、災害の大きかったところでは電気さえも復旧しておらず、テレビすらつかない状態でしょうし、被災して1週間あまりしか経っておらず、そんな気にはなれない方も多いことでしょう。やはり時期尚早の感は否めません。

開幕したJリーグも本拠地が被災したところもあり、再開の目処が立っていないと聞いています。また、卒業式が開催できない大学もあったり、東京の有名大学では確か12人の代表のみが参加するという形で執り行うようです。

実は4月2日(土)に新潟市で開催される子どものアレルギーの研究会が予定されており、私も発表予定でした。

よく言っているように、食物アレルギーの診断に「食物負荷試験」が欠かせないはずなのに、ほとんどの医師がアレルギー検査のみで食べられる・食べられないの判断をしています。「食物負荷試験」の存在を知っていても「2歳まで除去するように」と指導している小児科もあり、知っていて患者さんにベストを尽くさないのは“悪質”だと言わざるを得ないと考えています。いずれにしても県内では、「食物負荷試験」がほとんど行われていないのです。

医師は誰でもそうですが、私も研修医や若い頃は上司の先生から手取り足取り、小児の診療について指導して頂いてきました。一人前(?)に育てて頂いた先輩の先生方には足を向けて寝れない程です。

ただ、こと食物アレルギーに関しては「食物負荷試験」で白黒をつける必要があり、それに関しては譲れません。ベテランや同世代の医師が若手の医師を指導する際に、「食物負荷試験」をやっていないので、日頃からやっていないことを指導しろと言われても、それは無理なのです。アレルギー検査のみで食べられる・食べられないの判断をするものと思い込まれては困ります。

これまで私の発表する場は、日本小児アレルギー学会や食物アレルギー研究会という全国規模の学会を選んできました。地元の学会や研究会では、アレルギーの専門医が少ないこともあり、進んで発表はしてきませんでした。

私の前任地の柏崎の病院でもやっていましたが、上越市に開院した後も地道に「食物負荷試験」を行ってきました。新潟県は一番多いと思いますが、何百件も負荷試験をこなしているうちに論文上のデータでなく、当院の負荷試験を集計することで、アレルギー検査は当てにならず、数値が高くても除去する必要が少ないことを証明できるようになってきました。学会発表では“人のふんどしで相撲を取る”ことは許されませんので、1件1件の検査の積み重ねが、患者さんや医師に説得力のあるデータを生んできているのだと思います。

「食物負荷試験」を広めるためには、地元の特に若い先生に「食物負荷試験」という方法があり、手間ひまをかけて患者さんになるべく食べさせる努力をする必要があることを知って頂く必要があると思いました。医師たるもの、患者さんの生活の質を上げる姿勢が重要です。乳幼児の5~10%に食物アレルギーがあると言われており、「食物負荷試験」なしの食物アレルギー医療は有り得ないと言えましょう。そこで4月2日に地元での研究会に当院のデータを披露しようと考えていたのです。

その研究会ですが、先日連絡があり、諸般の事情で中止になりました。致し方ないと思っています。またの機会に、地元での披露を行いたいと思っています。