以前も触れましたが、これまでの「すこやか健康フェア」では、私自身も毎回お話ししていましたので、直前のこの時期は「アレも話そう、コレも話したい」なんて悩んでいたと思います。
今年は、特別講演会だけなので、そういう意味では気が楽です。あと一つだけ作業が残っています。それは何かと言うと、資料の印刷です。
今回、講師の国立病院機構福岡病院の柴田先生が、ガイドラインの委員会などでとてもお忙しくされていらっしゃるので、“空気を読んで”資料をお送り頂くのを、この週明けまでとお願いしていました。
今は便利なもので、メールで添付すると福岡から一瞬で届いてしまいます。私はパソコンは普段Macを使っていますが、柴田先生はWindowsをお使いです。今回は、Windowsのノートパソコンを使い、それをプロジェクターでスクリーンに映しますが、早速資料を文字のズレがないかなどチェックさせて頂きました。
確認作業をしての感想は、圧巻です!!。何が圧巻かといえば、当然ご講演の内容がです。
私も柴田先生にご指導頂き、その後も学会に積極的に参加し、徐々に知識を得てきました。食物アレルギーの世界も例外でなく、日進月歩であり、私の場合は1年に3回は学会に参加しています。時代遅れになってしまう自分が、何より怖いからです。
普段講演を頼まれると、その知識をフルに活用して「私の知っていることを伝えたい」と切に願い、話の構想を練ります。もちろん、食物アレルギーの基本的な話は、誰が話してもそう変わるものではないでしょうが、痒いところに手が届くような、スライドのオンパレードで、格の違いを思い知らされました。恩師の柴田先生には「まだまだかなわないなー」と脱帽です。
あと思ったのが、結構レベルが高いというものです。医師が聞いても満足できるくらいだと思います。いや、小児科の先生にも聞いて欲しいくらいです。親御さん、園•学校関係者だけではもったいないと思えます。
実は、食物アレルギーを一番扱うはずの小児科医は、食物アレルギーの講演を聞く機会はほとんどないのです。
何故かというと、学会は日曜だけということはあまりなく、平日や土曜にも行なわれるため、特に開業医は、いわば稼ぎ時の土曜日をなかなか休診にはできないと思います。
もう一つ理由があります。地方都市の上越でも、衛星回線を使ったり、内科のぜんそくの専門の先生が講師を務めた講演会はたまに行われています。これはぜんそくの薬を扱うメーカーがスポンサーになることが多いからです。
メーカーも慈善事業ではないですので、ぜんそくの講演会をして、最近の治療は吸入ステロイドやロコイトリエン受容体拮抗薬を用いることが医師に認知されれば、薬の売り上げがアップします。
一方、食物アレルギーは、食べるとアレルギー症状を起こすので、基本的には「食べない」のが“治療”であり、そこに薬は必要ありません。となると、メーカーがスポンサーをやることもないのです。
つまり、食物アレルギーの講演は、医師自らが休診にしてでも関東などの学会会場まで足を運ばなければ、通常は聞くことができないのです。
今回の柴田先生のお話は、小児科医が聞いても学ぶことは多いと思います。実際、数名の先生も聞きたいと言っておられます。学校医、園医を務めている内科の先生にも是非とも聞いて頂きたいと思います。ただ、そういう先生方にこの会の存在を知らせる術がないのが残念なところです。
もし、これを読んでいる同業の方がいらっしゃれば、日本の第一人者の先生のお話を堪能して頂きたいと思っています。
もちろん、おおよその参加人数を知りたいため、事前申し込みをお願いしていましたが、別に申し込みをしていないから参加できないということはありません。
私はしょっちゅう学会に参加していて、他の第一人者の先生方の話もよく聞きますが、柴田先生の話が最も好きです。食物アレルギーの基本から、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの関係、食物アレルギーの診断書、食事対応、園•学校での取り組みの話まで盛りだくさんで、聞いて損はないでしょう。
是非とも医師も含めた、多くの食物アレルギーで困っている方々に今回の講演を聞いて頂きたいと思っています。


