どこの小児科でもそうでしょうが、ただでさえ外来が混雑しているのに、インフルエンザや他のワクチンの予防接種も重なり、大忙しの毎日だと思います。
お陰さまで、当院も例外ではなく、毎日ヒーヒー言いながら仕事に追われています。そんな中、よせばいいのに?、小児アレルギー学会での発表があるので、仕事が終わってクタクタのところを押して、学会の準備を進めています。
そのため、せっかくの行楽日和でもどこも出掛けることができず、10月の週末は学会の準備で終始していました。家族との団らんの場というか、リフレッシュの機会をなくしてでも取り組まざるを得ませんでした。
「忙しいから学会に行く暇もない」という医師がいるとしたら、それは本当だろうかと思います。逆に、学会発表まですることで、そうでないことを証明してやろうというくらいに思っています。
今週末に福岡で行なわれる小児アレルギー学会は、小児科医のアレルギーに関する“祭典”みたいなものです。すこやか健康フェアの講師の柴田先生のような第一人者は、講演に招待されます。他の一流の先生方もそうですし、私のような開業医であっても、アレルギーを志す小児科医の多くが「この学会だけは」という感じで参加しています。ですから、いつも見る顔が決まっています。
残念ながら、新潟県からは例年数名程度のことが多いのです。しかも、日本アレルギー学会認定のアレルギー専門医の小児科医が中心です。逆に、専門でない先生が最新情報を得るために聞きに行って欲しいのにと思っています。しかも、学会に行かないから医師免許に傷が付く訳でもなく、「アレルギー科」と標榜した看板をおろす必要がある訳でもありません。
患者さんから見れば、言い方は悪いですが、その「アレルギー科」に惑わされている方も少なくありません。私としては、学会に出ないと標榜できないようにして欲しいのですが、今後もそうはならないでしょう。患者さんが、医師を“見分ける”目を養わないといけないのです。
一番、そういう目を持たなければいけないのが、食物アレルギーの子を持つ親御さんでしょう。「アレルギー科」を標榜していても、アレルギー検査の値で食べられる・食べられないの判断をしている小児科医は圧倒的に多いし、「食物負荷試験」で判断されなければいけないにもかかわらず、自院にとって不都合な情報は患者さんに知らされていないとしか思えないのが現状です。だから、そういう現実を知ってもらおうと、こういう場で“情報発信”をするしか方法はないのです。
私の場合は、自分の医院の患者を増やすために「食物負荷試験」を広めようとしている訳ではないのですが、同業者で見よう見まねで、慣れない負荷試験をやりだすケースもあったようです。慣れないことを強行して、アナフィラキシーを起こしてもらったら困ります。
紹介して下されば、負荷試験をして返事を書くのですが、そんなことはまずありません。私の地元に関しては、幼稚園や保育園の先生の多くがかなりご存知なので、当院へ受診することを薦めて下さっているようです。
園の先生の話では、当院が開業してから急にぜんそくと診断される子どもの数が増えたそうです。「医療って、そんな底の浅いものなの!?」って驚きましたが、最近は慣れました。未だにマイコプラズマと言い張っている医師さえいます。
開院当初は、地元の医師が得意分野を活かして、連携していきたいと思っていましたが、それは“夢物語”のようです。患者さんにとっては、それがベストであることは間違いないのですが…。
今後、園や学校関係者から紹介されるであろう、アレルギーで困っている地元の子ども達のために、学会に積極的に参加して、新しい知識を吸収して、備えたいと思っています。
今回の学会では、ぜんそくと食物アレルギーのガイドラインが改訂されます。地元の代表のつもりで新しい知識を学んでこようと思っています。
なお、私の学会の準備はかろうじて終わりました(汗)。今回はポスター発表ということで、パワーポイントでスライドを作ればいいだけでなく、ポスターの準備もしないといけません。先日購入したA3サイズをプリントアウトできるプリンターで、A3サイズのポスターを作ろうとしたのですが、いろいろ試して何とかプリントする方法は見いだしました。それは試し刷りで確認しています。
ところが、光沢紙といってツヤツヤの厚めの用紙に本番としてプリントしようとしたら紙づまりを起こしてうまくできません。タイムリミットの迫る中、何とか完了しました。いろいろありましたが、何とか帳尻を合わせた格好でしょうか。
あとは発表するだけです。上手くいきますやら。


