小児科 すこやかアレルギークリニック

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奇遇
2011年11月23日 更新

2年くらい前でしょうか、食事中に歯の詰めものが取れてしまいました。

その時は、歩いてもいけるような近くの歯科医で治療してもらったのですが、その際、市内の歯科医を調べた時に、偶然、旧友の名前を見つけました。高校の同級生です。

「同姓同名?」かと思いましたが、決してありふれた名前でもなく、歯学部に進んだのは知っていたので、今度歯の治療が必要になったら、そこに行こうと思っていました。

そして、先日、また歯に詰めていた金属がポロッと外れてしまいました。よしっとばかりに、自宅から20キロくらい離れているのですが、電話で予約を取りました。

その日になりました。車を走らせ、向かいます。普段は、当院に来られる患者さんに予診表を書いてもらうのですが、今回は私が患者です。待合室で予診表を書いていると、院長が現れ、「久しぶり~」と声をかけてくれました。

お互い、やや老けたというか(笑)、大人になりましたが、一見して友人だと分かりました。会うのは、20年振りくらいでしょうか?。先月末の小児アレルギー学会でも、大学時代の友人に15年振りにヒョッコリ遭遇したりと、続くときは続くものです。

いろいろ話していると、「24日、話をするでしょ?」と聞かれました。ここ最近、私が診療で疲れた体に鞭打って準備をしている呼吸器感染症とぜんそくの最新治療の講演会のことを指しているようです。

「どうして知ってるの?」と聞くと、その講演会の案内を彼が見せてくれました。その会は上越の養護教諭の先生が集まると聞いていたので、「歯科医の彼が何で知っているんだろう?」と思いました。

とてもビックリなのが、友人は歯科医師会活動の仕事を任されていて、その講演会の時に15分くらい話をするように頼まれているのだそうです。そして彼も、講演会のスケジュールの最後に私の名前が載っているのを見て、「同姓同名かな」と思っていたのだそうです。

つまり、歯のトラブルがなければ、24日のその会合で、いきなりの20年振りの再会を果たすことになっていたのです。それはそれで、更にビックリしたと思いますが、何とも奇遇だなと思った次第です。

歯科医は、全国で何万軒もあり、私の以前読んだ本の知識では5人に1人がワーキングプアーだと書いてありました。6年制の大学を卒業して、ワーキングプアーとはかなり辛いものがあります。つまり、過当競争で、勝ち組と負け組がハッキリと分かれているのです。

友人の仕事ぶりを見て、「真面目に診療しているな」というのは感じられたし、実際、混雑していました。はやっているようです。何でも開院して10年になるそうですが、地域の患者さんから信頼を受けているようです。

「類は友を呼ぶ」じゃないですが、私の仲の良かった友人は、みな真面目にやっています。大学の同級生は、時折ネットで見ていますが、大学の講師や助教、大病院の部長なども務めています。学生時代にたわいもないことを言ったりしていた彼らが、それぞれ責任のある地位にあることは、半分驚きでもあり(失礼)、半分嬉しくもあります。

歯科医の彼も、こういう講演会で話を任されると言うことは、医学的に根拠のある診療を続けているからだろうと思うし、そうしていなければ、大役を任されることもなかっただろうと思うのです。

その時に知ったのですが、24日の午後の会合は、思ったより大きな規模のようで、養護の先生が60名程、その他にも参加があるようです。

それを知って、「より根拠のある話をしなければ」と思い、私も一層緊張感が増しました(汗)。上越の地で開院して私も4年が経ちますが、いろんなレベルの診療をしている先生がいるものだと理解できました。

昨年も、地元の養護教諭の先生にエピペンを含めたアレルギーの話をさせて頂きましたが、今回も根拠のある話をすれば、地元でどの小児科医が頼りになるのかを理解して頂けると思いました。

アレルギーに関しては、養護教諭の先生から受診を勧めてもらうケースもあり、私も専門性を活かした医療が徐々にしやすくなっているように感じています。呼吸器に関しても、マイコプラズマと診断して、ミドシンという抗生剤の点滴を強く勧める医院さんもありますが、昨日も触れたように、ミドシンの効きづらいマイコプラズマも増えており、つまり点滴に通っても効果がないことになります。耐性のマイコプラズマには、どの抗生剤をどのように使うか、無効時には更にどうするかを理解していないといけないのです。

養護の先生は、学校の子どもの健康を守るのがお仕事ですから、アレルギーや呼吸器疾患に関しても医者任せでなく、キチンとした知識も必要でしょうし、治りが悪ければ、どの医療機関を受診すべきかをアドバイスするような対応も必要かと思っています。

また今回、呼吸器感染症ではないですが、「心因性咳嗽」の話も組み入れています。文字通り、心因反応として長引く咳が生じてしまうのです。当院には、他院で吸入ステロイドや麻薬系の咳止めを出されても改善しないような長引く咳の患者さんも受診されます。当院のスタッフは、小児科も見破れなかった「心因性咳嗽」の咳を「これは普通の咳と違うな」とすぐに分かったりします。

と言うことは、養護の先生も心因性咳嗽のポイントを知れば、子ども達のSOSに早く察知してあげられると思うのです。私は地元の医療レベルを上げたいと思っていますので、こういう機会を与えられる程、燃えます。これまでお会いしてきた養護の先生はみな子どものために学ぼうという意欲に満ちあふれていらっしゃいます。

呼吸器感染症と2012年のガイドラインに載っている小児ぜんそくの治療についてお話しさせて頂きますが、ガイドラインに沿った治療をしているのがどの医療機関で、そうでないところがどこか見極められるくらいになって頂ければ、必然的にレベルはアップしていくものと思っています。

直前になりましたが、ラストスパートで頑張りたいと思っています。