小児科 すこやかアレルギークリニック

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USBメモリ
2011年12月09日 更新

先日、USBメモリを30個購入しました。

それにしてもUSBメモリも安くなったものです。かなり以前から使っているメモリの容量が512メガだったりますが、ファイルの数が多かったり、ちょっと重めのファイルだと納まりきれなかったりします。

デジカメでよく使われる、撮影した画像を保存しておくSDカードも、かなり大容量で低価格化しています。私の使っているデジカメはかなり古いタイプのため、やはり512メガのSDカードが入っています。大容量のSDカードには対応していないため、512メガのSDカードを買おうと電気屋に行ったら、「今はそんな小さい容量のSDカードは作っていない」と言われました(汗)。

今回も、安いUSBメモリが欲しかったのですが、最低容量でも2ギガでした。今回、容量的にはそこまで必要なかったのですが、仕方ありません。

で、そのUSBメモリを30個も何に使うかと言えば、食物アレルギーに関するファイルを関係各所で見て頂くためのものです。

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」は、厚生労働省のホームページからダウンロードできます。しかし、何十ページもあり、なかなか目を通すのは大変です。また、このガイドラインに関するQ&Aも用意されており、そこにミソである園の保育士がエピペンを使うことの是非が触れられています。それも誰かが「ここに書いてありますよ」と教えてくれないと、分かるものではないでしょう。

いまだに「エピペンを打つことは医療行為だ」とおっしゃる方も多く、重症な患者さんの命を救うために、このガイドラインができ、厚生労働省が推進している訳です。国がこう言っている、ということを理解する意味でも、このQ&Aは目を通しておくべきだと考えています。ですから、USBメモリの中に、Q&Aファイルを入れてあります。

また、Q&Aを読んで、エピペンを使わなければならない場合もあるんだと理解できても、次に「エピペンって何なの?」、「見たこともないし、どういう形をしていて、どう使うの?」という疑問も出てきます。USBメモリの中に、エピペンの使い方を解説したファイルも入れることにしました。

先日、当院でエピペンを処方している患者さんの通う園の園長先生が、当院に相談に来られました。市がなるべく預かるという方針を決めたため、それに従わざるを得なかったのですが、「心配で、心配で」とおっしゃっています。偽らざる心境でしょう。

結局、アナフィラキシー時に対応するのは、市ではなく、園の現場の人間です。エピペンがどういうものかもよく分からずに、「いざと言う時に使うように」と言われてもどうしていいのか全く分からないはずです。

エピペンのトレーナーといって、練習用の針もついていない、プラスチック製の実物大のものを園長先生に手に取ってもらったら、それだけでも「ちょっと安心した」とおっしゃっていました。やはり、イメージをつかんでおくことは大事なことなのです。

園関係者の中には、内服薬を飲ませること自体も医療行為だとお思いの方もいらっしゃいますが、エピペンを打つのが医療行為でないとされているのですから、内服薬を緊急時に飲ませることも医療行為には当たらないことになります。

県内には、食物アレルギーで悩んでいるお子さん、親御さんはかなり多いはずで、そのうちのごく一部の患者さんがエピペンを処方されているのだと思います。中には、必要なのにエピペンを処方されていない患者さんもいることでしょう。エピペンの処方は、どの小児科医でもできる訳ではなく、エピペンの使い方の講習を受けている医師に限るからです。

エピペンは持っていなくても、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を臨時薬として処方されている患者さんは、かなり多いと思います。重症ではないとは言え、誤食時には速やかに対応されるべきでしょう。

今回、ガイドラインが示されたことで、エピペンを処方されている重症な食物アレルギーの患者さんがキチンと対応されることを望んでいますが、軽い患者さんに対しても、適切なタイミングで内服が行なわれることを期待しています。

行政側や園がガイドラインを理解し、実践することで、肩身の狭い思いをしていた食物アレルギーの患者さんは、かなり救われると思います。そのために今回用意したUSBメモリを有効に使いたいと思っています。