小児科 すこやかアレルギークリニック

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顔が見える
2011年12月30日 更新

当院は、年末年始の休診中です。

原稿の〆切りがあったり、来年早々にある講演の準備もあり、ゆったり、まったりの休みモードという訳にはいきません(涙)。

アレルギーという慢性疾患を診ていると、こういった連休の直前になると、“駆け込み需要”が増えます。

ぜんそくの場合、「連休中に風邪を引いて咳が悪化しては困る」と不安になって受診される方が多くなります。突発的に熱が出たり、吐いたりするのは予測できませんが、「咳が悪化すること」は予測はできるからです。

アレルギーを専門にやっている小児科医は、良心的な医療をやっている先生が多いように思います。私もそう心掛けているつもりですが、学会などで知り合った先生方は、大して説明もせずに効率重視で、とにかく大勢診ようというスタイルの診療はされていないようです。

アレルギーの子は絶対に良くしてやるという、良い意味でのプライドを持っているので、症状が落ち着いていなければ、「何故良くならないのか?」と考えます。時間をかけなければ、解決の糸口が見つからないからです。効率を考えている専門医は、ほとんどいないと思います。

当院も、もともと大勢診ることを目的に開業していないので、受診が集中すると対応が大変になります。27日は7時半まで外来が終わりませんでした。最終日の28日も通常の2倍ほどの患者さんが受診されました。

こちらも、子ども達には平穏無事に年末年始の休みを過ごしてもらいたいと必死です。最近は、感染症が少ないせいか、熱が続いてぜんそくも悪化という患者さんがほとんどいなかったので、休み中に入院してしまいそうなお子さんはいなかったように思います。そういう意味では、少しは肩の荷が下りた気がします。

今シーズンのインフルエンザの予防接種もほぼ終わりました。どこの医療機関もそうだと思いますが、10月から12月にかけてワクチンを済ませ、1月以降の流行期に備えます。

アレルギーの診療は、特に当院は他院でよくらない患者さんが集まるので、尚更時間をかけなければいけません。そんな状況で、インフルエンザの予防接種もしなければならないので、より一層時間的余裕がなくなります。毎年冬にある学会発表の準備も重なりますし、10月から12月は、体力的にはしんどくなります。

そんな時の支えは、かかりつけの患者さんでしょうか。慢性の病気を診ているということは、要は“常連さん”が多くなります。何度も受診されているので、お母さんがや時々連れてくるお父さん、おばあちゃん、おじいちゃん、そして兄弟の顔が浮かんだりします。

インフルエンザのワクチンの希望者も、常連さんが多いので、信頼関係でつながっていると思うし、ご家族の“顔も見える”ので、どんなに忙しくても頑張らないといけないという気持ちになります。だからこそ、症状が変わらないのに同じ薬を出し続けるなんて、患者さんにとって失礼なことはできなくなるし、責任を持った対応が必要になります。

アレルギーの専門医は県内には少ないですが、ご家族の顔が見え、それが支えになるというのは、慢性疾患を扱う小児科医の特権と言えるのだろうと思います。

私は、効率は悪くともアレルギーという慢性の病気を専門にしてよかったなと思っています。ただ、症状を安定させるのが難しい患者さんも稀におり、治療に苦慮することもあるのも事実です。専門医として、逃げも隠れもできないという側面もありますので、日々の努力も欠かせないと思っています。