小児科 すこやかアレルギークリニック

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逆襲
2012年01月24日 更新

週が明けて、急にインフルエンザの患者さんが目立つようになりました。

当院は、アレルギー専門を売りにしていますが、いろいろな医療機関でぜんそくを“風邪”、アトピー性皮膚炎を“乳児湿疹”などと「誤診」され、通院しても改善が得られなかった患者さんが、医院間での医療レベルの差を認識するに至り、そのまま当院を頼りにして下さるケースが多いのです。

もちろん、親御さんは子どもがかわいいもの。アレルギーとは異なる症状、例えば発熱や嘔吐であっても、そのまま当院にかかって下さることも多いのです。その結果、以前よりも感染症の患者さんも増えました。

最近は、溶連菌や胃腸炎が多かったのですが、週が明けてからインフルエンザが目立ってきました。A型もB型も同数くらいいました。

このまま増え続けることが予想され、そうなると影響が出そうなのが「食物負荷試験」です。院内の滞在時間が長いので、インフルエンザをもらってしまう恐れがあります。それだけはどうしても避けたいので、インフルエンザ流行期には「食物負荷試験」を休止せざるを得ません。

誠に勝手ながら、1月31日をもって一旦「食物負荷試験」を休止させて頂きたいと思います。

ニーズがあるのは分かっていますので、インフルエンザの流行が治まってきたら、また再開のアナウンスをしたいと思っています。

昨日、2月4日にお昼に私がテレビで病気の解説をする案内を出しました。URLを開いた方は見て頂いたと思いますが、乳児のアトピー性皮膚炎について解説しています。

なぜ、アトピー性皮膚炎かと言えば、当院を湿疹が良くならないと受診される90%以上がアトピー性皮膚炎なのに、“乳児湿疹”と「誤診」されているからです。ものすごい誤診率に、何かアクションを起こさなければとずっと考えていました。

どの患者さんも、前医の「乳児湿疹です」の声に安心しきっているのですが、「じきに治る」と言われていても、全く治る兆しもありません。何度通っても何の説明もなくステロイド軟膏が出されており、塗り方の指導もなく、良くなっていなくても同じ薬をひたすら出し続けられている、そういう患者さんがあまりにも多いのです。

もちろん、私の診断根拠はアトピー性皮膚炎のガイドラインです。診断基準を満たしていることを確認しています。いつも言うように、診断を誤れば、治療も間違います。軽くみられているから、良くならないのは当然なのです。

当院が上越の地に開院してから、急に他院でもぜんそくの診断が増えました。似たような治療をする医師も増えました。それはそれで結構なことと思っていましたが、アトピー性皮膚炎に関しては、そういった影響はないように思います。

放映を見てアトピーを疑う患者さんも少しは増えるでしょうし、そう診断する医師も増えるかもしれません。診断があって、初めて治療に結びつきますから、症状改善の糸口になってくれればと思っています。

この医療番組では、これまで何人もの医師が解説を行なっていますが、あまり自分のデータを出していないように思っていました。専門医なら、データを示した方が説得力があると思うのです。

アトピー性皮膚炎なら適切な軟膏を使うことで、湿疹を改善させることが重要です。乳児期は顔に見られやすいのですが、やはり赤ちゃんを見かけると、どうしても顔を見てしまいます。親御さんとしても、顔の湿疹はいち早く改善させて欲しいと願っているはずです。

当院は、アトピー性皮膚炎の患者さんが初診すると、必要な検査を行ない、薬の塗り方を指導して、1週間後に受診して頂いています。番組の中では、重症な患者さん2名に許可を頂き、劇的ビフォーアフターではないですが、「治療前」と「治療開始1週間後」の画像を出させて頂いています。

ステロイド軟膏の使い方もかなり不十分な医師が多いのも事実で、しかも塗り方の指導は特に小児科ではほとんど行なわれていない現実があります。ガイドラインの勧める塗り方をするとどういう変化がもたらされるのか、当院での治療効果にも注目して頂きたいと思っています。

食事の影響もある場合も、ない場合もあります。その辺の説明の時間も足りなかったのも正直なところですが、親御さんの気になる予後についてもデータを示し、解説しています。

私も相当緊張していますが、そういうところに着目せず、話の中身で勝負していますので、ちょっと期待して頂きたいと思っています。