小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

いよいよ明日放映
2012年02月03日 更新

4日の11:40から乳児のアトピー性皮膚炎について私が解説した様子がテレビ放映されます。
http://www.iryou-hiroba.com/index.php

収録時はかなり緊張していたため、大勢に人に見て欲しくないという気持ちもあり、あまりこんな風に書きたくないのですが、アトピー性皮膚炎の診断や治療は医師によってまちまちで、かなり問題があると言わざるを得ません。患者さんには、それに気付いて頂きたいので、致し方ありません。

アトピー性皮膚炎の標準的治療法の記載されたガイドラインが存在するのですが、多くの医師がお構いなしの対応をしているようにしか見えません。軽症から重症までありますが、当院でも一部の重症な患者さんで治療に苦慮しているケースも正直ありますが、多くの患者さんはてきめんに改善します。

何故良くならないのか?。ガイドライン通りの治療をしていないのは明らかです。更に、敢えて言えば「治療が適切でない」のが問題なのに、患者さんの「病気が重い」せいになっているように思えてなりません。

1週間程前に20代の患者さんが当院を受診されたと書きました。食物アレルギーで相談に来た初診時は学生さんでした。現在は社会人になっています。その患者さんの“続き”です。

当院はやや待ち時間が長いせいか、敬遠されたようで最初は某皮膚科に行っていたそうです。これも以前言いましたが、患者さん曰く「入ったと思ったら、すぐに出てこられる」ような診療をされたそうです。アトピーが悪化し過ぎて仕事にも行けないくらいの状況にもかかわらず、言われた通りにやっても一向に改善しませんでした。

これは、残念ながら「オレが絶対に何とかしてやる」という気持ちのない表れだと思っています。結局、困り果てて当院を受診されたそうです。都合の悪い時にだけ利用されるのは正直「…」という気持ちもあります。私も人間ですから。ただ、頼られたら、キッチリ仕事をするのがプロだろうと思います。

頭皮が痒い、ジクジクする、ガサガサする、そういった所は治療をすべて変える必要があります。薬の塗り方の指導もほとんどの皮膚科医、小児科医が行なっていませんが、それを言わないこと自体、片手落ちと言えます。

久々に受診した時は寝不足のせいか目がうつろで、会社に行けないくらいですので、普段着でした。1週間後に来て頂きましたが、今度はビシッと社会人らしくスーツでのお出ましです。仕事を抜けて受診してくれたようです。

この表現で伝わったと思いますが、症状はかなり改善し、社会人らしい仕事中心の生活に戻っていました。私としては「1週間後」の状態を想定した治療法を選択しました。もちろん、ガイドラインにも沿ったものです。

何故、前医がそうしなかったのかは、私には分かりません。皮膚科のプロと競うつもりはないですが、「オレが絶対に何とかしてやる」という気持ちだけは負けなかったと思います。

中には「かかってみたい」という大人の方もいらっしゃるかもしれません。申し訳ないですが、基本的には大人は診ていません。先の患者さんは食物アレルギーで初診された患者さんです。内科や皮膚科など受け皿がなく、当院を頼って受診して下さいました。

大人のアトピー性皮膚炎やぜんそくの治療は、医師の知識や技術に大きな差があるため、小児科医の私が診た方が、一部の皮膚科医、内科医よりも治療効果があるのも事実だろうと思います。

幅広く受け入れていたら、医院の売り上げは上がることでしょう。しかし、私は小児科医であり、アレルギーの子どもを救いたくて、福岡の専門病院で学ばせて頂きました。何でも引き受けることで、困っている子どもを診る時間がなくなれば本末転倒です。利益を優先し、なりふり構わぬ医院さんも存在しますが、私は利益を上げるために開業した訳ではありませんので、今後も小児科医のアレルギー専門医としてこだわりを持ち、頑張っていくつもりです。

残念ながら、アトピー性皮膚炎に対する理解が足りていないと言わざるを得ない医師が少なくないのも事実ですし、それに気付いていない場合も多いように見受けられます。良くならないから専門医に紹介してくれるという良心的な対応してくれる医師も多くはないと思います。

今回の放映で、アトピー性皮膚炎と診断され、それに見合った治療を受けるべきなのに“乳児湿疹”と誤診され、改善しない患者さんを救うことにつながればいいと思っています。