開業医は、医院に来られる患者さんを診療するのが仕事です。
入院施設を持たないため、とにかく外来専門です。最後の患者さんの診察が終わると、医院を閉めて帰るのが普通です。
土曜日も終わっていないのに、何か疲れたと思ったら、今週は4日連続「残業」でした。ただでさえ、新患が多く、アレルギーという慢性疾患を専門にしていますので、診療に多くのエネルギーが必要です。診療終了の18時半に予定通り終わらないことが多いのに、「残業」も立て込んでいました。
まず15日(火)はエピペンの説明がありました。上越市内の小学校に通うお子さんにエピペンを処方していました。1人はハチ毒、もう1人は重症食物アレルギーでアナフィラキシーを起こす恐れがありました。学校の先生に、いざという時のためにエピペンを躊躇わず使って頂きたいと思い、使い方の指導を行なおうと思いました。
私も体が空かないため、1人の患者さんの説明を15日の診療終了後に予定しており、もう1人も一緒に説明できればと考え、都合を合わせて頂きました。一日の診療が終わって疲労困憊ではありましたが、これは私のライフワークみたいになっており、既に4月から10数人分の説明を行なっています。今回も使い方をご理解頂けたと思っています。
次いで16日(水)は某市に出向き、食物アレルギーの解説とエピペンの使い方の勉強会の講師を務めてきました。この日は半日なので、ほぼ毎週のように水曜日は出掛けています。
某市は食物アレルギーの対応がお世辞にも進んでいるとは言えないため、「食物負荷試験」を実施している医療機関が存在しないこともあり、こういう検査が存在することを知って頂くことから始めなければなりません。表向きはエピペンの勉強会ですが、半分は食物アレルギーの啓発が目的です。
患者さんにしてみれば、「私のかかりつけ医が一番」と思っているでしょうが、何も知らなければ、それで満足してしまうことになります。食物アレルギーがあると、とにかく食べるものが制限されるため、アレルギー検査だけで食べられる・食べられないが判断できると“洗脳”されていると、いつまで経っても食材は増えません。「かかりつけ医が一番」でないことを認識してもらうしかないのです。
水曜は半日で終わるはずですが、結局家に到着したのは、いつもの日と同じくらいでした。こういう地道な活動は、私の最も力を入れているところであり、疲れましたが心地よい疲労感を感じながら、家路に着きました。
17日(木)は、私の診ているぜんそくの患者さんの対応について話し合う目的で、市の職員の方とのカンファレンスがありました。重症なぜんそくだったにもかかわらず、前医の小児科さんが全く予防治療をしておらず、そのためかなり重症化していました。症状を落ち着かせるのに、ひと苦労しています。
話し合いでは詳細は書けませんが、様々な問題が提起され、そういった問題に関係者が情報を共有しつつ、取り組んでいかなければならないことが確認されました。自宅に帰ったのは20時過ぎでした。
18日(金)は、今度は夜間休日診療所で仕事がありました。午前中は、当院でもトップレベルに重い食物アレルギーの患者さんに負荷試験を行ないました。食べられるものがあまりに限られるので、“胸を借りる”思いで負荷試験に望みました。診療中も、かなり気になっていましたが、何とかその食材を食べきりました。正直、いつもの負荷試験よりは神経を使います。そう実感しました。
当院は、特にここ最近は診療の合間にボーッとできる時間がほとんどないのです。午前の診療が終わったと思ったら、午後の診療という感じなので、仕事が終わる頃にはヘロヘロです。そこから19時半から22時にも及ぶ夜間休日診療所の仕事は、結構ハードです。
土曜日は終わっていませんが、そんなこんなの一週間でした。こんなハードスケジュールはそうそうあるものではありませんが、開院して4年半が経ち、周囲からアレルギー専門医として認知され、アレルギーを中心に地域と密着した取り組みをやっていけるようになり、それはとても大切なことだと思っています。
ちょっとリフレッシュしたいところですが、小児アレルギー学会の講演の要旨の提出期限が25日に迫っており、この週末はどこも行けそうにありません。こんな日々では、体をいたわる術を覚えていかないと、体が保たなくなるのかもしれません。
とは言え、まず目先のことを考え、頑張っていこうと思っています。


