当院はアレルギーで困っている患者さんが多く受診されます。
お子さんが小さい場合、説明は親御さんにすることになります。時間をかけると、お子さんは退屈で仕方ありません。そのためにおもちゃを少しずつ置くようにしたら、今では大変なことになっています(汗)。
子どもの興味って、年とともに変わります。小さい子に人気のアンパンマンを中心におもちゃを集めていたら、様々な年齢、ニーズに合わせるために、あれもこれも買い足すことになりました。機関車トーマスやウルトラマン、恐竜、ポケモンのほか、スマイルプリキュア、仮面ライダーフォーゼ、ゴーバスターズなど勢揃いしています。
最近、仕入れたものはAKB48のグッズです。意外と小さい女の子にも人気があり、アーティストのCDが売れない時代に、CDが売れまくっているAKB48の人気を支えているのは、子どもの影響も大きいのだなと思っています。
そのAKB48の歌の中で「風は吹いている」という曲があります。最近、当院もちょっとだけそうかなと思ったりします(笑)。
小児アレルギー学会の発表する要旨の提出期限が5月25日正午まででした。何とか間に合わせ、登録を済ませました。
小児アレルギー学会が私が最もこだわって、毎年参加している学会です。過去に10年連続で演題を出し、発表してきました。今年も11年目を狙い、申し込んでいます。最近は、力を入れている食物アレルギー関係の発表が中心になっています。
開業医で食物負荷試験をそれなりの件数をこなしている小児科医は、全国的にもあまりいないと思います。負荷試験をせずに食物アレルギーの根拠のある診療はできないとされています。裏返せば、根拠のない医療が巷に溢れ返っていることになります。
どんなに医師を信用しても、医師が根拠のあることをやっていないので、必要以上に患者さんがご苦労されています。つまり、必要のない除去を強要されていたりします。これって、とてもおかしなことです。医療のモラルの低下の表れとも言えると思っています。
地道な活動が認められてか、日々忙しい診療の中で、根拠のある医療を実践するため、当院が手がけている工夫した負荷試験のやり方を非専門医の医師を対象のシンポジウムで話すように学会主催者の先生から言われたのです。一生懸命やっていれば、報われることもあるものだと思わされました。
また、先日、県内のある栄養士の方からメールを頂きました。当院のホームページをご覧になり、食物アレルギーの講演をして欲しいという内容でした。
栄養士と言えば栄養のプロです。ただ、学校では食物アレルギーを学ぶ機会もあまりないらしく、増え続ける食物アレルギーの知識が十分でない方もいるらしいのです。私の学ばせて頂いた福岡の病院の栄養士さんも、転勤したばかりの頃は、あまりに重症患者さんが多いため、先輩から指導してもらい力を付けてきたと伺いました。
食物のプロである栄養士さんの集まりで、食物アレルギーの話をするのは緊張はするです。しかし、もちろん私の方が知識や経験しているのが多い部分もあるでしょうから、それを伝えることができれば、新潟県内に従来のルートとは異なる経路で、食物アレルギーの正しい知識を広められると思っています。
「食物負荷試験」の存在自体を知らない方もいるかもしれませんし、負荷試験をしてどういう症状が出やすいのか、どういう対処をするのかもご存知でないかもしれません。多くの医師が理解不足のアトピー性皮膚炎との関係、大人に多い口腔アレルギー症候群や茶のしずく石けんで脚光を浴びた食物依存性運動誘発アナフィラキシーなども理解しておいて頂きたいと思っています。
また、昨日も触れたように私が診ればぜんそくとすぐに気付くのに、作為的と思われるのですがマイコプラズマという診断を繰り返している小児科さんから多くの患者さんが当院に鞍替えされています。当院のような知名度の低い小児科でも、真面目にやっていれば「子どもの健康を任せたい」と思って下さるようです。ママ友の紹介で来られたり、園の先生の紹介だったりしますが、これまでの地元の小児科医療はおかしな部分も多く、これまでの「お医者さんに任せておけば」から、「やはり頼るべきは専門医」という風潮に変わってきていると思いますし、変革の時だと思っています。
「風は吹いている」と感じており、この流れで患者さんのためにも地元のおかしな医療を駆逐したいと思っています。


