先日、中学生が来院しました。
市内のある中学校で、夏休みを利用して「職場体験学習」をやっているそうです。当院もそういう活動には協力したいと思っています。
実際、今週から二人の学生さんが当院で実習をされています。診察室に、いつもいない人がいると気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、「未来の医療関係者」のためにご協力をお願いします。
中学生の頃から「絶対に〇〇になりたい」と目標を定めている人は多くないかもしれません。成長とともに、目標も変わってくるかもしれません。ただ、大人の社会にちょっとだけ入り込み、体験できる機会が与えられることは何か羨ましくもあります。
仕事が終わって、今週半ばに迫った養護の先生へのアレルギーの講演の資料を送るために、クロネコヤマトへ行きました。そうしたら、入り口の脇に、のぼりが…。当院の玄関にも掲げてありますが、職場体験学習の受け入れ先は、のぼりを出すことになっているそうです。ということは、運送業に興味を持っている学生さんもいるようです。
月曜は朝から晩まで忙しく、学生さんとはろくに話もできませんでした。患者さんからよく聞くのですが、他院では、ささっと診察して「薬を出しておきますから」で終わりのことが多いようです。申し訳ないけれど、それではダメでしょう。いつも言うように、まず診断をつけて、その診断に見合った薬を出すべきです。
いまは手足口病、ヘルパンギーナ、その他の夏風邪が流行っています。当院では、ヘルパンギーナなどののどに特徴的な所見があれば、手間がかかろうが親御さんにも見てもらうようにしています。そして、「こういうのどが、ヘルパンギーナの典型的な所見です」と言っています。
これまでの地元の医療は、あまり患者教育ということをしてこなかったように思います。私がそうやっているのは、もちろん病気を理解するという患者教育という観点と、ヘルパンギーナなら原因は夏風邪のウィルスであり、抗生剤を飲むのが意味がないことを理解してもらうためです。
医師は余計な薬を出せば利益が上がりますが、必要ない時は「必要ない」と毅然と説明すべきです。親御さんも「抗生剤さえ飲めばすぐに治る」と考えている風潮がありますが、違います。ウィルス感染には意味のないことです。
だいたい医者に行くと、何かしら薬を出されるし、その方が安心したりします。当院の場合、夏風邪だと2日ほどで熱も下がりますし、咳も鼻もないことも多いし、せいぜい出しても解熱剤くらいです。解熱剤を持っていると言うことであれば、何も出さないということになります。
薬を出した方が親切なのか、のどを見せたりして、根拠を示し、処方もしないのが親切なのかなると、私は後者の方が圧倒的に患者さんのためになると思っています。手間をかけることを避けたり、利益を考えるとろくな医療にならないと思っています。
この辺は中学生には難しいと思いますが、“上から目線”でなく、アドバイザーのような感じで接しているつもりですので、その辺を見て欲しいと思っています。いずれにしても、将来の医療関係者には何かをつかんでいって欲しいと思っています。


